介護士こじらせ系

Bandcampとユマニチュードが気になる介護職の雑記です。

介護職の現場における男性スタッフのあり方。

こんばんは。今日は休みだったので色々とやってました。

 

何と言っても一番は、友人が赤ちゃんを出産したのでお昼ご飯がてらご対面してきた事ですかね。なんか昔から仲良くて、頻繁に会う訳じゃないのに話が進んで楽しめるんですよね。

 

いやーすっげー可愛かった(笑)

 

 

さて、帰りがてら本屋で介護関連のコーナーにちょっと立ち寄ったんですが、何となく目についたのが、男性と介護に関する本。やっぱり、自分が男性って事もあって気になります。

確かに、施設に入ってくるFAXをたまに覗いてみると入ってきますよ、例えば「男性を大事にする職場」みたいな内容のものとか。なんか、他の人から見て僕の働き方だとか、扱いってどんなものなのかなーって気になってしまいます。

 

なんて思ってたら、関連施設の男性スタッフが辞めるかも、なんて連絡が。あまりにタイムリー過ぎたので、男性と介護職についてもう少し考えてみます。

 

 

外から見た、男性介護スタッフについて。こんな記事があります。

 


介護施設の男性職員…その良し悪しを見抜くポイントはありますか?|みんなの介護Q&Aコミュニティ

 

この質問者は具体的に施設を見学したり、あるいは実際に男性スタッフと接しているわけではなさそうなので、男性スタッフに対しての一般的な印象論の一つとしては参考になりそうです。悲しいかな、虐待が男性スタッフに多いらしいけどどう見極めよう、みたいな随分と偏った見方をされてしまっていますね。複数の回答者が言うように性別なんて関係ないと思うのですが…。

 

次は男性スタッフと働いている人の記事から。

 


ちてる☆道 微妙な男性介護職員たち

 

こちらの方は結構厳しい事言われてます。引用しようと思ったけど、拾いどころが多くて断念しました(笑)男性の、気の回らなさに言及されているのには、僕も何も言えないなーと…。全体的にやや否定的ですね。全否定しているわけではないですが。

うまくやれている男性スタッフが中性的だ、という指摘は少し引っかかるところではあります。是非はともかくとして。

 


介護職の男性に思うこと : 暮らしのまなざし

 

こちらの記事の視点はまた違っていて、男性スタッフに対しての色眼鏡について反省した、といったような内容でした。そうした男性スタッフについての女性観を心配もされてますね。

 


男の介護職について 介護の仕事をしよう

 

同性介護や、羞恥心の関係から、あるいは仕事全体の進め方の視点から男性スタッフは必要不可欠だと書かれています。これはまさにその通りですね。男性介助限定による入浴、なんて方もいらっしゃいますし。

 

 

男性スタッフはどうあるべきか、あるいはどう振る舞えば良いか。これはかなり難しい問題だと思います。あまりジェンダー論的になってはいけないとは思いますが、それでも性別の違いによる視点を超えるというのは簡単ではないと思います。理屈で改善を行ったとしてもそれを感情論で否定してしまう、なんて例はどこにでもあるでしょう。

 

介護という職種自体が蔑まれているような状況一つとっても、そうした偏見がベースとなって男性スタッフに対しての見方がネガティブなものになりがちです。「あの人実は何かあるんじゃないの?」とかね。

上記の記事の中で興味深かったのは、ケアマネを目指す、とか上層部の顔色を伺う、という姿勢には批判的な事。つまり目の前の利用者に集中しろ、という事ですね。これって実はかなり危ない考え方じゃね?って僕は思いました。

 

介護の仕事にやりがいだとか、楽しみを覚えて、天職だとすら思った上で上の地位を目指していくってごく自然な考え方だと思うんですよ。ケアマネになる、独立する、そういう向上心って絶対必要ですよ。もちろん一番の問題は現場のスタッフが現場の仕事だけでは生活が苦しい、将来性を抱けない、という事に尽きるんですけどね。でも、広い視点で見れば、男女関係なく、向上心をもって上の立場に立っていく人がしっかりと現場の意見をあげていかなければいつまでも介護職の地位が低いという状況って変わらないと思います。

 

目の前の利用者に集中するのは大事ですが、それが男性スタッフへの批判に繋がってしまうのであれば、僕は少し反対するな。

 

 

どうしたら良いか。手前味噌でちょっとなんですが、男性である僕が気をつけている事について書いていこうと思います。ちなみに僕はデイサービスにいるので、デイサービス視点という事をふまえたものになってます。

 

1.切り替え

2.女性が動きやすい環境作り

 

こんなところでしょうか。

 

 

1について。

男性的な考え方という事で出てきた業務遂行ですが、当然考えます。一日の流れのタイムスケジュールの中で、やらなければならないルーティンを頭の中で時間に割り振っていきます。その日の利用者の人数だとかスタッフの出勤具合、担当なんかを考慮して組み立てます。で、自分はその通り実行出来るよう全体の状況を思い浮かべながら仕事をこなしていきます。ちょっと慌ただしく見えるくらいがちょうどいいです。頭はフル回転してます。

で、ここで一番肝心なのは、利用者に呼び止められたり、危ないと感じた場面に遭遇した時は全ての仕事を一旦停止して利用者に向き合います。この切り替えが重要です。それまで思い描いていたスケジューリングなんか全て放棄します。で、全ての用事が済んだり、他のスタッフに引き渡せた時に改めて全体のスケジューリングをし直す。

こういう言い方はあまり良くないですが、日々のルーティンくらいならリセットしたってすぐやり直せるくらいじゃないと話にならないです、本当。それくらいのものだから、最初に描いた理想に固執する必要なんて全くないんです。多分、そこに固執するからこそ業務遂行に目線がいっているように見えてしまうのではないでしょうか。

大事なのは、現場では利用者が第一です。他なんて誰か気づくし、どうにでもなる。頭の中を常にスッキリ整理しながら仕事をするのが求められるのかな、と思います。

 

2について。

女性の方が細かいところにまで目がいくのは確かなのかな、と思います。僕は大雑把なので本当痛感します。だからこそ、そうしたところを尊重し、活かせるように立ち振る舞います。男性の方が全体を見渡せる、というのであれば、男性は少し引いたところからサポートする位の方が良いのかな、と思いますね。もちろん、やるならバッチリという前提がつきますが。

 

 

全然難しい事じゃないと思うんですよ。ちょっとだけ気を使うだけで見られ方も随分と変わるはずです。僕はこの辺をかなり注意してやってました。実際の評判は聞きたくもないですが(笑)

 

男女で特徴が違うんだし、それぞれが活かせるような職場になればもっと介護の仕事自体も向上していくと思いますし、介護職の男性という立ち位置も社会的に認められていくのかなーと思います。