介護士こじらせ系

Bandcampとユマニチュードが気になる介護職の雑記です。

介護職女子会が業界を動かすくらいになると面白い。

施設の図面と最近は睨めっこしてます。ちょっとした手直しとかをやってます。最近はずっと職場でスケール持ち歩いて測って測って測って、です。

そんなところに月末なので報告書やら実績の算出やら事務作業が重なり、その上で年末で利用者が増えて、と妙にバタバタしていますが、普段あまり使わない脳みそが刺激されてこれはこれで良いものです。やらせてもらえる仕事ならなんでもまずはやってみないとね。

 

 

そんな感じでTwitterをダラダラと眺めているとなにやら楽しげな雰囲気プンプンの記事が。


みんなで楽しもう 介護職女子会! | 介護のほんねニュース

 

何ですかこの羨ましい雰囲気の漂う記事は。本当にあるんですか?

 

 

すぐに疑ってかかってしまう僕はTwitterGoogleにと、「介護職 女子会」なんてキーワードをすぐ検索です。本当にやってんのかよ、って。

 

 

結果としては、うーん、と残念がる結果でした。とある会社のイベントページしかないじゃないか。最新のものについてはその後の報告記事もないし。

 

 

実際に行われているかどうかは別にして、確かにこういった場所での情報交換ってかなり重要ですよね。同じ職場の人との飲み会だと利用者の話(大っぴらにはダメなのは当然だけど)だったり、愚痴っぽくなったりする事も多いでしょうから。あるいは、狭い職場ならではの小さなゴシップ話だったり。ストレス発散にはなるかもしれませんが、新しい情報を聞くといった側面が薄くなっちゃいます。硬い言い方をすれば学びの場にならないというか。

 

実際、外部の介護職の人と接して話す事ってビックリするくらい刺激を受けますよ。特に学びの意欲のある人と接する時なんて凄いものです。

 

他の介護施設の勉強会に参加してきました。 - 介護士こじらせ系

 

一度記事にしましたが、しっかり学習機会の設けられている施設なんかに伺うと本当楽しいですよね。

 

 

ネットの検索で出てこなかったという一点において介護職女子会は現時点では都市伝説的な扱いにしようと思いますが(笑)、同じ職場の人では得られないような見方、考え方に接したり、同業者あるある的な話で悩みが特殊なものではない事を共有したりするのって自分の視野を広げるという意味でも重要です。同業者での新しい人脈の開拓も出来るかもしれませんしね。草の根で、こうした会を催して欲しいですし、是非とも呼んでいただきたいものであります。

 

 

 

 

とまあ、これは介護職員の単純な交流の話。

 

 

 

 

 

少し違った目線から。

なぜこうした活動を行って欲しいか、という事です。

 

具体的には、職員の流動性、そして待遇の悪さなどの目立つ事業者、施設の淘汰の2つについてです。

 

 

 

ある程度横の繋がりのある介護職の人は、近隣の施設の情報なんかも色々ともっていたりしますが、そうでない人の方が多いですよね、普通。

 

 

言うまでもなく、介護職の待遇って基本的にはあまり良いとは言えませんが、それでも施設や事業者によって千差万別だと思うんですよ。職員の事も考えた上で単純な待遇だけでなく、教育の場を設けたり保障を考えるところもあれば、本当に儲けの事しか考えていない事業者もいたり。

 

先の介護報酬の引き下げで指摘されているのは施設の内部留保ですが、そういうのって実際に働いていれば分かると思うんですよ。

 

僕は、真摯に高齢者の事を考える施設は報われて欲しいと強く思うし、悪質な業者は潰れちまえば良いと思ってます。誰でもそうだと思いますが。

だったら一つの考え方として、真面目な施設には人が介護職員が集まれば良いと思うし、クソみたいな施設からは働き手は逃げて欲しい。

 

みんな目の前の利用者と真面目に向き合うからこそ、自分がしっかりやらなければ、と使命感めいたものを感じながら働くのかもしれませんが、職員が疲弊するような状況で介護する事が利用者の為になるかと言ったらそうでもないでしょう。人生の大先輩ですよ、相手は。こっちの状況くらい見透かされますよ、きっと。そんな妙な気を使わせる事が良い介護なのかって言ったら、僕は違うと思う。

 

労使の関係で言えば間違いなく弱い立場の介護職です。よほど大きな組織でもない限りは組合なんか作れるはずもなく、自分たちの意見をぶつけるのも簡単ではないはずです。だったら、横の繋がりの中で職員が流動的に動いて人の動きで意思表示する方がはっきりすると思います。

 

元々他の職種より、介護職って人の動きが多い職場な気がします。求人なんかを見ても比較的募集が多い(人手が足りない)業界です。

法律が厳しくなるなら、クソ事業者が締め上げられるにはこうした形で介護職員が流動的になるのも一つなのではないでしょうか。

 

もともと男性より女性の方が強いですし、業界としても女性が過半数を占めてますからね。

その気になれば女子会で介護業界だって動かせますぜ。