テレビで介護が取り上げられるのは良いのだけれど
8時頃、軽くジョギングしてから遅めの夕飯を食べながらテレビを点けたら介護が取り上げられていました。「私の何がイケないの?」という番組で、僕が観た時は東国原さんの別居妻の介護についてでした。
最近少しずつですが、芸能人が自分の親類が要介護状態である、とか、あるいは介護が終わってからその経験を語る番組が増えてきているような気がします。
CMなんかでも、エーザイが認知症についての啓発が流されていたり。今日の番組でもCMの際に流れてましたね。
どうしてもこの業界にいる以上、こうしたものって気になりますよね。
件の番組の最後は、とある大阪の親子について取り上げられていました。以前記事を取り上げた事があるような気がしますが、認知症の進んだ親を好きに徘徊させたら症状が緩和した、といった内容でした。
ありのままでと娘の決断-87歳認知症の母、徘徊の自由で戻った笑顔 - Bloomberg
この方々、映画にもなるんですね。ビックリしました。スタジオでも感動した、とか勉強になった、と賞賛されていました。本当に凄い事だと思う。当人たちは勿論の事、地域の人たちも。
しばらくして見つけたのがこちらの記事。
TV CM 認知症の合図 に感じること・・・(一部内容に追加記事があります)。|頑固ママは認知症
Tumblrサイトで介護ブログを拾うのにたまに拝見するブログで、このCMについて書かれていました。
これ読むまで忘れてました。あの大阪の親子が凄いのは、テレビで紹介されていたように自由に徘徊してもらっただけじゃないんですよ。
アルツハイマーに効果があるとされるアリセプトの服用を止めた事も一つ挙げられるんですよね。
この事が紹介されなかったのは、徘徊に比べてインパクトが小さかったのはあると思いますが、一番は製造メーカーがスポンサードしていたからですよね、間違いなく。
アリセプトがある程度の効果を上げてきたのはおそらく間違いではないでしょう。あるいは、それだけ効果があるものだ、と広く認知されているというのも間違ってはいないはずです。
あの親子が凄いのは、こうした状況の中でアリセプトの服用を止めた事にあるわけです。
一見社会問題である認知症の啓発を企業が率先して行っているようで、実はちゃっかり自分とこの商売に結び付けているってのは、何とも言えない気分になりますなあ。勝手な推測ですが、スポンサードする事で服薬を止めたという部分をカットさせているんであれば、いよいよだなー、と。
先に取り上げたブログは是非とも読んでいただきたいです。そして、そこで紹介されていた医師のブログ、僕もリンク貼らせていただきます。
テレビは諸刃の剣ですな。