介護はなくなるのが理想。
昨日割と言いたい事を吐き出した分、今日は大した事も書けないなーとのっけから思っているところです。雑談的な記事です。
こんな時はニュースアプリなんかをダラダラ読みながら面白そうな記事とかないかなーと探しているんですが、こんな記事を見つけました。
医学の進歩スピードと老化スピードを比べると、もはや若者は年を取らないのではないだろうか…と思えてしまうという話。 - SONOTA
何というか、介護という仕事は本来的にはなくなっていくべき仕事だと思うんですよ。そんな事を読んでいて感じました。直接関係ある内容なわけではないんですが。
人間皆んながいわゆる「ピンピンコロリ」な状態で死んでいくのが理想的ですからね。昨日入浴の介助をしていて浴槽に入った利用者が気持ち良かったのか、「このままピンピンコロリで死ぬのも良いなあ」なんて言うわけですが、その気持ちも分からなくはないものです。
(実際は入浴中に亡くなるなんて本当勘弁して欲しいものですが(笑)、まあそれくらい冗談が言える利用者だったので話を合わせていました。)
まあとにかく、認知症やら麻痺やらを起こさず、元気でいて布団に入ったらそのまま…なんてのは一つの理想の最期なんだろうなと思います。
で、取り上げた記事ですが、若者が老けないだなんて、まるでドラゴンボールのサイヤ人になっちゃうみたいな話ですが、iPS細胞の展望に注目が集まったり、あるいはSTAP細胞に夢を見たりする僕たちにとってはやはり夢のような話です。きっと誰もが、特に体については若くいたいと思っているはずです。きっと「ピンピンコロリ」だって叶う事でしょう。
まあ現実に話を落とし込んでいけば、いつまでも上司や先輩やらが引退する事もなく働けちゃうので下っ端は下っ端のままだし(能力さえあれば上に行けるでしょうが)、逆に上司や先輩はいつまでも下からの突き上げに怯えたり、あるいはそれに対抗する為にいつまでも自己研鑽を重ねたりとストレス半端なさそうに見えて、ある程度夢は夢のままの方が良いんじゃないかと考え直すわけです。サイヤ人ってのは実にストレスフルな人種なんだな(笑)。
随分と突飛な方向に話が逸れましたが、記事のように若者が若いままいられるというのはある意味では医療はもちろん、介護の世話になる事が減る可能性が高まるという事でもあります。もっと言えば、生命の理想を突き詰めていくという事、医療の究極の進化は介護がなくなる事でもあります。
認知症はもちろん、麻痺やら病気がなくなっていけば皆んな「ピンピンコロリ」ですからね。介護するタイミングなんてなくなりますよ、きっと。
そうは言っても現実は高齢者がどんどん増えていく、若者世代も減っていくわけです。そして認知症などの病気が早々完治出来るものになる日はまだまだ遠いでしょう。そしてそうである限り介護はなくなりません。
先日の僕の記事のブコメに「使命感」というキーワードを使われている方がいました。
介護という仕事を続けたくても続けられなくなる、という人。 - 介護士こじらせ系
なるほど使命感ですか。人の命を預かる、人を助ける、という側面から見ていくと、例えばアフリカなどの貧しい国に支援に行く人、被災地でボランティアをする人との違いは何もありません。介護という仕事は、不本意ながら使命感を帯びてしまう仕事なのかもしれません。
不祥事も目立ち(というか目立たせられていると思う)白い目線で見られる事も少なくない介護業界ですが、プライドをもって働きたいものです。やっている仕事は本当に素晴らしいのだから。