介護という仕事を続けたくても続けられなくなる、という人。
どうも介護報酬引き下げの件以降何とも重苦しい感じの記事ばかりになってしまって個人的にも嫌なのですが、今日もちとそんな感じの記事になるかもしれません。
介護はしたいけど、給料が初任給以下なので辞めるって人は本当に多いと思う。家族どころか自分の生活すら支えられない。だからみんな辞める。朝から働いて、夜勤もして、下の世話して、命預かってるのに、給料なんて300万前後。それはみんな辞めるよ。#介護 #介護あるある
— 介護のつぶやき (@kigotubuyaki) 2014, 12月 18
これ、どうなんでしょうね。本当だとしたらこんなに悲しい事はないでしょう。
昨日一昨日と介護報酬引き下げに関連した記事を書いていて、特に昨日なんかは辞めてしまえば良い、なんてくらいに言ってしまっていたわけです。
介護報酬引き下げと大声の利用者と悪天候と僕の暗い気分。 - 介護士こじらせ系
なんですが、先のツイートを見てしまうと、もしかしたらこの改正によって、介護という仕事が好きな人でも辞めざるを得ないなんて事もあり得るのでは、と考えたわけです。
僕はこの二日の記事を書いていて、この法改正は一つの踏み絵みたいなものになるのかな、とちょっと考えていました。つまり、ある程度やれる、やってやるという意欲を見せられるかどうかが試されているようなもので、そうでない人がリタイアしていくものである、と。
でもまだまだ浅はかだったかな、と今は思ってます。
勝手な想像ですが、介護という仕事が好きでも辞めざるを得ない人というのは、介護以外の仕事の選択肢がしっかりもてるという点、あるいは仮に簡単に次の仕事が見つけられなかったとしてもそれだけの覚悟をもって生き方を決められる人だと思うんですよ。そこにあるのは人としての強さです。多分他の仕事に就いたとしてもそれなりに出来る人なはずです。
仕事を辞める、変えるという決断って、結構な労力ですからね。
これまで以上に輪をかけて状況が厳しくなってしまうと予測される中で自律的に次への行動が取れる強さをもった人が介護の世界からいなくなってしまうという事は、業界全体の大変な戦力の低下だと思います。
ただ頭数がいれば良いってもんじゃないと思うんですよ。歯の浮くようなセリフですが、気持ちの込もった介護が出来る人というのは絶対に必要ですよ。そうした人たちの為にも、介護の世界に先の展望が見えるように国、政府がより具体的な数値や施策などで指針を提示し、また実行出来ないと、人数の少なさからくるものではない介護の質の低下まで招いてしまうのではないでしょうか。