介護職とお金の話は良くも悪くも皆気になるのだな、と思った。
こんばんは。昨日書いた記事が思いのほかリアクションを頂けていまして、朝開いたPressoのブログカテゴリに記事が載っていたり、アクセス解析見たらGunosyからの流入があったりと驚いてます。キュレーションサイトに掲載されているとは…。
将来の介護の為に、介護職の給料を上げてみんな遊ばせるべき。 - 介護士こじらせ系
まあ一度載ったからといって何かが変わる訳ではないですし、これが続いていかなければ何の意味もない訳で、記事の更新を続けていく事に変わりないですし、すぐにこれまでの日常的なアクセス数とかに戻る事でしょう。勉強中なのはもちろん、そんなに文章が上手い訳ではないですし。
何がともあれ、まず昨日一昨日の記事に様々な媒体で反応して下さった方々、ブコメ下さった方々、ありがとうございます。何とかこれからも更新していこうと思うのでお時間があればこれからも読んでいただけると幸いです。
今日帰宅してから、ちょっと思った事をTwitterに吐き出していたので、その辺を補足しつつまとめて掲載しようと思います。
ちょっとばかしブログのPV数が伸びててビックリしてます。継続出来たらいいけど難しいだろうなー。
— 介護士こじらせ系 (@kaigokojirase) 2014, 11月 11
ちょっと感じたのは、良くも悪くも介護についてのネタで注目を集めやすいのはお金に関するものだという事。やっぱり介護の世界が変わるには個人個人が今の状態から一歩先に行かなければならないし、それが出来る環境が必要。色んな人がチャレンジしやすい環境が整えばお金は二の次になると思ってます。
— 介護士こじらせ系 (@kaigokojirase) 2014, 11月 11
ただ環境を良くする為に一番手っ取り早いのが介護士の給料を上げる、つまり金銭的余裕を生む事だと思っていて。極端な話、出す物を出すというだけで、何が必要か、何が求められるか、何が優先かとか、そもそも何を変えるべきかという議論が必要なくなるんですよね、きっと。
— 介護士こじらせ系 (@kaigokojirase) 2014, 11月 11
一部の熱心に頑張る人だけでなく、仕事として介護に関わる全ての人がより良い介護をするのであれば、絶対にゆとりや余裕といった、気持ちの上での安心感が必要です。自分にいっぱいいっぱいの人が相手の気持ちまで思いやって介護出来るとは到底思えません。
— 介護士こじらせ系 (@kaigokojirase) 2014, 11月 11
介護の世界のレベルを上げようとするのに、介護福祉士になる為の要件を増やしたり、あるいは初任者研修をより受けやすくする事は全く意味がないでしょう。必要なのは超えるべきハードルを上げるのではなく、継続していくつものハードルを超える道筋を作り、常に学習する機会を設ける事でしょう。
— 介護士こじらせ系 (@kaigokojirase) 2014, 11月 11
大学入試と同じです。一度超えてしまいさえすればオッケーでは、レベルが上がるとは到底思えません。大学の全入時代を迎えた今、大卒というブランドが地盤沈下を起こした事がそれを物語っています。介護福祉士にしても、その後の待遇が改善されなければ全体として目指す人は減るのではないでしょうか?
— 介護士こじらせ系 (@kaigokojirase) 2014, 11月 11
また初任者研修の間口を広げる事は、メリットよりディメリットの方が多いような気がします。その後の環境が変わっていなければ、低いハードルを超えただけの介護士の母数が増える分、介護系の不祥事の発生する確率が増える事でもありますから。
— 介護士こじらせ系 (@kaigokojirase) 2014, 11月 11
継続して超えるハードルを設ける事で、それぞれの介護士の能力値が計りやすくなります。介護の世界に昇給というごくごく当たり前の概念を導入するハードルを下げます。能力が給料に直結するのであればモチベーションの維持もしやすく、逆に言えば介護士の能力の向上も図りやすくなります。
— 介護士こじらせ系 (@kaigokojirase) 2014, 11月 11
介護士だって他の職種と同じように当たり前の福利厚生だとか待遇を求めて良い仕事のはずなのに、じっと寡黙に環境に耐えながら、やるべき事をこなす人が多すぎるし、社会もそれを求めすぎる。それで僕は介護士に清貧を求める事は愚かである、という記事を書いたわけです。
— 介護士こじらせ系 (@kaigokojirase) 2014, 11月 11
介護士による不祥事が発生すると、事件についての報道はなされても、そこに至るまでの原因を同じように報道する事はまずありません。それは社会の側が、自分たちが求める清貧の形から漏れた人たちを晒し上げる事で逆に介護士を清貧の枠の中に押し込めたいからでしょう。
— 介護士こじらせ系 (@kaigokojirase) 2014, 11月 11
問題が直視され、深堀される事はありません。それは、問題の本質は誰もが分かっていながら改善出来ない、しようがないと諦めているからです。あるいは解決されても困る、とすら考える人がいるのかもしれません。
— 介護士こじらせ系 (@kaigokojirase) 2014, 11月 11
かなり悪い言い方をすれば、かつての「えた、ひにん」と呼ばれた人たちが特定の仕事に押し込められた構造とあまり変わりません。むしろ、それでも彼らは稼げていたので今の介護士の方が悪い環境に置かれているかもしれません。
— 介護士こじらせ系 (@kaigokojirase) 2014, 11月 11
それじゃ何からやっていったら良いか、と言えば、まずは日常で行っている一つ一つの作業のブラッシュアップをして、詳細までレベルアップする事を重ねて行く事でしょう。そしてそれを情報としてしっかり発信して行く事。もちろんこれまでしっかり発信してきた人は多いはずですが、母数を増やしたい。
— 介護士こじらせ系 (@kaigokojirase) 2014, 11月 11
介護系のブログがつまらない、と言い切ってしまっている事の根本はここです。もっと自分の成果を発信して良いと思います。だからこういった多少強い表現で僕は介護系のブログを否定するような言い方をしています。
— 介護士こじらせ系 (@kaigokojirase) 2014, 11月 11
自分への戒めも込めて、もっと色んな角度からの発信をして、出来ない事、起こってしまった事、不祥事などを悪目立ちさせるのではなく、介護業界の可能性を様々な側面から感じさせるような事をしていかなければならないなーと思う訳です。
— 介護士こじらせ系 (@kaigokojirase) 2014, 11月 11
読み返してみて、ブログのタイトルにもした通り随分とこじらせてるなーと思っちゃう訳ですが、それでもだいたい言いたい事はこんな感じです。
今、他業種から介護業界に飛び込んでくる方というのは結構多くて、活躍されている方も多いのですが、そういった方々が先導しつつ、例えば転職する時に介護が当たり前に選択肢に入る、あるいは介護から転職する時に、介護業界からの、という色眼鏡で見られないようになった時に初めて業界として社会の中で一つの地位を築き上げたと言えるでしょう。現状のように、「介護なら雇ってもらえるだろう」的なメンタルの人たちばかりがいるような状態じゃダメですからね。
とはいえかなり理想論を言ってしまっているのは承知の上です。Twitterで言及して頂いたように、その金をどこから手に入れるのよ、という絶望的なまでに難しい現実的な問題が横たわっていますからね。まあでも、言っていかないと、といったところです。
以上です。また読んでもらえるようなブログを目指してボチボチ更新していこうと思います。