介護士こじらせ系

Bandcampとユマニチュードが気になる介護職の雑記です。

ご利用者家族への報告にはストーリーを構築してすべき。

こんばんは。いきなりですが、うちの施設はバタバタです。僕も突発的な動きをする場面が増えてきそうな感じで戦々恐々としています。ここをうまくやりきれればまた一皮剥けるかな、とかなり楽観的になっていますが、簡単にはいかないでしょう。果たして今年度で解決するのか、といったところです。

 

 

さて、うちの利用者で、初めてショートステイを利用した方がいます。ちょっと前に利用して、今日久しぶりにお迎えに伺ったのですが、ご家族にその時の様子を聞くと、

「連絡ノートにも詳しい記載はなく、送迎者からも特に話がなかったので本人がどう過ごしていたのか何も分からず不安だ。直接施設に聞いてみようと思うがどうか?」と相談されました。こちらも軽く様子をお聞きしたかったのでもうビックリですよ。肝心の本人が認知症でちゃんとした記憶が語れない状態なので、頼りとなるのが施設からの説明だというのに。とりあえず、ケアマネを通して聞いてみてはどうか、とお話しておきましたが、ちょっといかがなものか、と思うのです。

 

以前から要介護者を取り巻く関係者の情報共有に疑問だったり、その難しさだったりを記事にしているわけですが、施設がご家族に情報として話をするのは少し事情が違ってくるはずです。

 

本当の意味での介護現場、家族、ケアマネなどの情報共有の難しさ。 - 介護士こじらせ系

 

 

介護記録の正直さと経営の狭間。 - 介護士こじらせ系

 

今回の件を振り返って思うのは、こういった説明不足が結果的に施設としての信用を、ご家族はもちろんの事ケアマネなどの心証を悪くしてしまうと自覚出来ないのでしょうか。特に初めての利用という事で、ご家族は不安がいつも以上に多いわけですし、それによって今後の対応が変わってくるわけですから。

 

 

対ケアマネだったり、対他の利用施設だったりにはある種の駆け引きの要素があります。残念ですがこればっかりは避け様がない。介護は滅私奉公ではないので、しっかり仕事として生き残るには必須ですよね。だからこそ、そうした相手との状況報告では悲しいかな、一つ一つの状況報告が駆け引きのカードのようになり得ます。

 

ですが家族に対しては別です。家族というか、お客様です。基本的には何かしらの説明責任があってしかるべきですよね。聞くに堪えないような事はある程度表現を変えるなどして伝える事は伝える、が本筋なはず。

施設での様子を取捨選択しながら、スタッフでストーリーを組み立て、共有していく上でご家族への報告や説明をしていくべきでしょう。100%の率直な報告はかえってご家族の気分を害する場合もありますしね。

 

 

綺麗事を抜きに色々と考えていくとこんな事ばかりな気がします。