介護士こじらせ系

Bandcampとユマニチュードが気になる介護職の雑記です。

現物支給でも良くない?という話。

今日1日、腰痛と戦っております。こうしてブログを書いている時も、座っていて腰が痛くてしんどいです。一見介護職っぽい感じですが、昨日の夜まで何ともなくて、今朝起きてからです。仕事が原因ではないようです。困ったもんだ。

 

 

とはいえ、職業病とすら言われる事もある介護職にとっての腰痛。調べれば僕が何かを言う必要もないくらいに沢山の情報が出てきます。最近は僕も以前取り上げていますが介護ロボットでしょう。

テクノロジーが侵食する介護に期待したい。 - 介護士こじらせ系

 

 


サイバーダインとオムロン、介護ロボスーツで協業 - 産経ニュース

 

 こんな記事も見かけます。こうした形での協業は是非とも拡大して欲しいものです。

 

 

ここ最近は介護報酬の件で色々と書いてきましたが、こうしたニュースを見ていて思うのは、施設にお金を払う事を渋っているんであれば、いっそこうした介護ロボスーツを現物支給の形で出せば良いんじゃないか、という事です。

 

当然給料が上がる方が良いと考える人が多いはずですが、結局施設が支給しなきゃ変わらないじゃないか、と皆んな分かっているから今回の1万円支給に納得していないと思うんですよ。ましてや介護報酬が下がるなら真っ先に自分たちの給料に影響が出るじゃないか、とすら考えます。

それじゃあ、給料を上げる以外で出来る、介護職員の為の補助は何かといえば、職場環境を整備する事が挙げられます。手段は色々あると思いますが、介護ロボスーツは身体的な負担を圧倒的に減らす事の出来る、職場環境の整備としては有益な手段です。腰痛のリスクを減らせるどころか、体重の重い利用者を軽々介助出来るようになれば相当職員の身体を楽にする事ができます。

 

 

現物支給にして、その額を国が負担する、と。

 

 

結局金を使うのは一緒じゃないか、といったところですが、その分研究費、開発費に回せたり、生産体制を整える為の資金になればそう悪くはないと思えます。

確かに今も開発の補助金はありますが、では開発されたものが実際の現場にどれだけ届くかと言えばなかなか増えにくいと思うんです。

ロボット介護機器開発・導入促進事業(開発補助事業)の採択事業者決定しました(METI/経済産業省)

 

ロボットポータル-ロボナブル-経産省、介護ロボ購入で半額超を補助、来年初に制度創設、産業も育成

多分購入、という時点で断念する事業者は多いでしょうからね。特に中小規模の事業者なんかは検討すらしないでしょう。

 

 

介護報酬の加算の中に現物支給を混ぜ込んでしまえば介護ロボスーツの普及も使用に際してのデータ採集も技術革新も早まりますよ。導入されるハードルが下がりますからね。

 

 

結局のところ、介護報酬を上げても内部留保にしてしまうからダメじゃないか、と言われているのが今の現状の一つで、そう思われているから余計に財務省から資金を出し渋りされているのだとも思います。(いや、そんな一言であっさり言うもんじゃねーってのは分かってますが。)

 

同じお金がかかる話でも使途が初めからはっきりしてるんなら少しは見方が変わるんじゃないか、と思うわけです。そしてお金以外にも一応、労働環境を整える手段はあるだろう、とも。

 

自分の腰を痛めてそう思いました。