クリスマスと高齢者。
さて、12月24日です。今日という日は誰にも平等に訪れるものですが、クリスマスというものは決して平等に訪れるものではありません。施設のイベントでサンタクロースの仮装をしたワタクシではありましたがさして目立ったリアクションが得られたわけではなく、試しに利用者に着てもらったらそちらの方が明らかに似合ってウケも良いという物悲しさを経て、仕事が終わってビールとチキンをスーパーで買って早々に引きこもったというわけです。チキンのパックのラベルに書かれたメリークリスマスが僕に訪れたクリスマスというわけです。ははは。
こんな時にIngressの攻撃通知が入ってくると、クリスマスなど関係なくエージェント活動に励む方々の勇姿が伝わってきてどこと無くホッとしますが明らかに敵の動きなんですよね。ダメくせえ。
そんなくだらない話は良いとして、介護施設にいると大抵イベントとしてクリスマス会なんてのを催すわけですが、クリスマスはそもそも高齢者にも定着したイベントなのか?と少し疑問が浮かんできます。ちょっと調べてみると、
一般家庭にクリスマスを祝う習慣が完全に定着したのは、昭和25年頃といわれています。
とあります。これが正しいとすれば、生まれた時からクリスマスが定着していた、当たり前のようにイベントとして存在していた世代は60代半ばの人から、という事になります。狭い範囲の話で申し訳ないですが、例えばうちの施設でいけばやはり80〜90代の利用者が多いので、人によっては家族でクリスマスを楽しむ事を取り入れ始めた世代になるんでしょうかね。
クリスマスが定着した、あるいはどこどこのデパートが、スーパーがクリスマス商戦を始めた、というのはデータや史実として残ると思いますが、クリスマスが広まった、あるいは登場した時の一市民としての実感を記憶として残している可能性があるのは、そうした80〜90代の利用者のような気がします。
クリスマスに限りませんが、歴史的な事実に対して肌感覚として記憶を残している人たちから当時の様子を聞く事ほど面白い、興味深い事ってありませんし、仕事としてそうした機会を作れる介護職ってそうした意味では面白い仕事であると僕は思っています。
うちの施設は認知症が進んだ利用者ばかりなのでほとんど出来ませんが、しっかりコミュニケーションが取れる利用者がいる施設にいる方なんかはこうした日常的なイベントの歴史を聞いてみるのもより具体的な回想法の一つとして良いのではないでしょうか。
さ、そんなわけで僕なりのクリスマス(=飲んだくれ状態)を楽しみたいと思います。ちなみにシフトの関係上明日僕は休みです。ボスやリーダーは僕を精神的に殺す気でしょうか。
それはそれとして、皆さんクリスマスを楽しんで欲しいと思います!そんなクリスマスの歌を。