今と思い出が遠くなる。

昨日は都内で友人の結婚式でした。

新郎の友人席という事で感動だとか、泣けるとかそういった要素よりも適度にガヤを入れる事ばかりでした。何せ皆んな久しぶりの再会ですからね、新郎の結婚に負けないくらい、集まれた事が楽しい場でした。ちょっとやかましかったとしたらごめんなさい。

そう多くはない人数でしたが、みんな色々な人生を送っているものです。子どもも生まれ幸せそうな家庭を築いている人、独身で新しい事に挑戦している人。僕も挑戦している、と言っても良いのかな。

そんな感じであっても集まった瞬間から当時の雰囲気に一瞬で戻ってしまうのは凄いものです。一人の家に集まって狭いコタツを囲んで飲みながらバカっ話をしていた頃そのまま。まだありがたい事に老けたな、という雰囲気を出している人もいませんでした。

これからもっと集まるのが難しくなっていくでしょう。次に顔を見るときには顔がビックリするくらいに変わっている人もいるかもしれません。昨日と同じように思い出話をしながらも、思い出話の友人と目の前にいるであろう友人の差がどんどん広がっていくはずです。

時間の経過とともに思い出の中の自分たちと現実の自分たちの距離が離れていく事の一抹の寂しさと、集まればその距離をすっ飛ばして当時のままに戻れる友人がいる事への有り難さの二つの感情を抱いたのでした。