想像力で余計な仕事をしない。
こんばんは。先日訃報が伝えられた高倉健さん主演の映画「南極物語」が放送されていましたね。初見でしたが、南極で残された犬たちがどう過ごしているか、というお涙頂戴のフィクションが入っていた時点で僕はどうもダメでした。
来週は「幸福の黄色いハンカチ」が放送されるそうなので、そこでもまたカッコイイ高倉健さんを観たいです。
そんな南極物語ですが、Twitterでもやはり話題になっていましたね。感動する、という声もあれば犬の過酷さが見ていられないとか、様々でした。映画に限りませんが、一つの事象に対しての様々な解釈、視点を見られるという意味でTwitterなどの実況は興味深いものです。
ただ僕が一番面白いと思ったのはこちらです。
南極物語を、犬の視点ではなく犬の食料になったアザラシの視点で描いた藤子不二雄の短編「裏町裏通り名画館」はシュールすぎて、子供の頃に読んだときは意味がわからなかった。 pic.twitter.com/pi1v5dqWad
— ザビ太 (@xavita) 2014, 11月 21
個人的にも大好きな藤子・F・不二雄の短編集からの一コマです。まさか、食べられるアザラシ目線で描かれるとは。
一つの事象に対して、どれだけ様々な視点で見ることが出来るかというのはいつも意識している事です。介護の現場で言えば、自分の一つ一つの発言に対しての相手やその周囲の反応だったり、あるいは返答や行動だったりを見て、言葉がどう響いているのか、どんな解釈をされているのか、言い回し、声のトーン、などでしょうか。
そうした想像力で少しでも余計な仕事をなくさなければ、と常々考えています。場当たり的に受動的に右往左往してもしょうがないですからね。
ってことで、色々考えつつも短めにこんな感じで。
あ、ちなみに藤子・F・不二雄の短編集は本当に面白いです。文庫本で出ていますんで、興味がある方は是非手に取ってみて下さい。ドラえもんなどのイメージで見ていた人からしたらびっくりするくらいエグい内容の漫画を結構書いていて完全に大人向けですよ。