介護士こじらせ系

Bandcampとユマニチュードが気になる介護職の雑記です。

松本山雅のJ1昇格によせて。

こんばんは。今日は好きな某ミュージシャンのライブDVDでも観ながらダラダラとビールでも飲む週末の夜を、と思っていましたが、Jリーグで大きな変動があって目を奪われてしまいました。

 

松本山雅、J1昇格おめでとうございます!

 

 

もともと映画「クラシコ」を劇場で観て以来、長野県(というのも少し憚られる)の2チームは他のチームに比べてどことなく気にかかるチームではありましたが、特に松本山雅のここ数年の動きには目を見張る物がありました。

 

クラシコ [DVD]

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まず映画の主題として取り上げられたところもそうでしたが、それが東日本大震災直後、Jリーグが中断された時に公開され、多くのサポーターのサッカーへの渇望を埋めたといのは多くの人が知るところでありました。映画のパンフレットだとか、その他媒体でも語られていましたね。僕も大好き映画です。

 

その後大きな話題となったのが松田直樹の加入でした。僕はマリノスサポーターではないのでサポートチームの一員としての思い入れはありません。ですが、彼にはそういったものを超越した魅力がありました。サッカーに対する真っすぐすぎる姿勢であったり、闘争心丸出しのプレースタイルであったり、ですね。

今いる現役の日本のサッカー選手を思い浮かべた時に、彼ほどまでに、誰が観てもプレーヤーとしてのスキルと同じくらいにハートを全面に押し出せる選手がいるかと思いめぐらせても出てこないのが悲しい限りです。意外なところですが、中村俊輔なんかは今のプレースタイルは超絶プレーだけでなく闘っている姿勢が垣間みれて、近いのかもしれません。

 

そんな彼が亡くなった、というのは当時のTwitterの経過から今でも覚えています。

 

そして、その年松本山雅が彼の死を乗り越えてJ2へ昇格するという映画もビックリなストーリーを地でいったのはライターの宇都宮徹壱さんの著作に詳しいです。

 

松本山雅劇場 松田直樹がいたシーズン

松本山雅劇場 松田直樹がいたシーズン

 

 これは本当に必読な一冊ですね。銀座の写真展にも行ったので、ちゃんとサイン貰えば良かった…。

 

 

 

そして松田直樹の魂を受け継いだがごとく、地元のチームを昇格させる、と加入したのが田中隼磨でした。

 

そんな彼が今日の一戦に着用していたアンダーシャツがこれでした。

 

いやあ、泣かせますね。

 

 

今夜は、松本サポーターにとってこれ以上ないくらいの歓喜の夜である事は想像に堅くないのですが、きっとマリノスサポーターにとっても、特別な感情を抱かざるをへない、特別な夜になるのではないでしょうか。そしてもちろん、松田直樹という強烈なパーソナリティーをもった選手に少なからずともシンパシーを抱いたサッカーファンにとっても。

 

 

僕はきっと、彼のように愚直なまでにサッカー愛を貫いた選手を忘れる事は出来ないでしょうし、これから先、どんなに上手いサッカー日本代表の選手が出てきたとしても、どこかで松田直樹と比較してしまう事でしょう。そんな指標になるほどの選手だったと思います。

 

 

今更改めて松田直樹の話題を、と思われた方、すいません。距離がある癖に、少々感傷的な記事になってしまいました。

 

 

 

最後になりましたが、改めて松本山雅のみなさん、J1昇格おめでとうございます!今日は死ぬほど酔っぱらって、泣いて笑って、記憶をなくして、でも口をついて出る言葉は昇格の喜びばかり、くらいに幸せな時間を過ごして下さい。誰でも味わえるわけではない、崇高な時間を味わう権利は今日の皆さんのものだと思います。僕はクラシコを見直して外野からの余韻に浸ろうと思います。