介護士こじらせ系

Bandcampとユマニチュードが気になる介護職の雑記です。

要介護者情報をクラウドで共有する事は必要だけども。

明日も仕事の介護職の皆さんこんばんは。僕もです。そうでない方、最高に楽しんで下さい。

僕は明日の晩こそ、観てないライブDVD観ながら飲むんだ、と決めております。

 

 

よくITだとかテクノロジー系の記事を見つけては面白いなとブログに取り上げる訳ですが、今日もそんな記事から。


要介護者情報を関係者で共有、いざというときの迅速対処へ〜茨城・笠間市 - クラウド Watch

 

概要としては、

茨城県笠間市が地域包括ケアシステムの実現に向け、要介護者に関する情報を笠間市や要介護者の家族、地域の介護事業者や医療機関がタブレット端末などでリアルタイムに閲覧・共有できるクラウド型システムを構築、10月から運用を開始した。要介護者への介護・医療サービスにおける業務効率化やサービス品質の向上を図る。

 

例えば、これまでケアマネジャーなどの介護事業者が、笠間市の窓口や要介護者の自宅に出向いて入手する必要があった要介護認定に関わる資料などを、介護事業者自身のPCやタブレット端末から入手可能となる。また、要介護者の容態が悪化して救急車が出動する際に、救急隊員が速やかに対象者のこれまでの健康状態や介護状況、緊急連絡先などの基礎情報を把握した上で、病院や家族へ迅速かつ正確に連絡することが可能となる。

といったところです。

上記の記事はニュース記事でしたが、その分析結果などをまとめたのがこちら。

http://www.soumu.go.jp/main_content/000300728.pdf

 

http://www.soumu.go.jp/main_content/000300728.pdf

 

流し読みした程度でしたが、ある程度予測出来るような問題点や意見などが出ていますね。

 

印象としては、これまでの通常の範囲でのサービスにおいてはあまり効果を発揮出来ないが、これから起こりうる問題には、あるいは突発的な状況においては有効となりえる、です。

 

前者については、例えば介護請求に関して言うと、専用のソフトが入ったパソコンと請求に使うパソコンが違う、とか、クラウド化によって直接会話をする機会が減る事で情報交換の場がなくなる、などが挙げられていました。

請求について言えば、なかなかインフラを統一するのは予算的に難しいでしょうし、セキュリティの観点からソフトやそれへの認証のレベルを下げるのが難しいでしょうから出来ないだろうな、と感じます。また掲示板については、解決にはならないでしょう。対面で会うというのは単に情報を交換するだけ、ではなくて営業的な側面も含みますから、掲示板は結局使われないだろうなーと想像出来ます。

 

後者については、例えば遠距離介護だとか、あるいは資金的な問題から共働き家庭が介護をする、といった場合に掲示板のようなシステムは情報を掴みやすいと考えられるので有効だと思われます。また例として挙げられていた救急隊員と医師とのやり取りで写真を使いながら、というのは具体的な処置を受けやすくなるという意味で有効な気がします。まあこの場合は、救急の受け入れの問題とかややこしい面も絡む可能性があるので一筋縄ではいかないでしょうが…。

 

 

部分部分で絶対に必要だと思われるものとなくても変わらないというものが混在している感じがしますね。情報というものをクラウドの場に吸い上げて共有しようというクラウド本来の観点から作られているだけありますが、もう少し介護にアジャストした形で運用する必要があるように思います。

 

ただ僕はこういったシステムが広がるべきだと考えているので、様々な自治体が導入出来たら良いと思っています。その為にも、例えば同一法人内のパソコンでソフトをインストールする要件を下げるとか、インターフェイスのデザインをもっとパソコンに疎い人でも簡単に活用出来るようにするとか、インフラ導入の費用を補助するとかの対応が合わせて出来ると良いですよね。