介護士こじらせ系

Bandcampとユマニチュードが気になる介護職の雑記です。

介護ロボットはどこまでいくか。

こんばんは。昨日は職場の方々と飲み会で、そのうちの一人の方の家でバーベキューしてました。日中は仕事ってことでブログが更新出来ませんでした。

二日酔いとまではいきませんでしたが、それでも何となくだるくて洗濯とか以外はほとんど何もしてませんでした。昼寝ばっかりでした。

 

そんなダラダラした今日でしたが、以前ここでも書いた、「老人Z」を観ました。改めて観るとやっぱり笑えるしそれぞれのキャラがたっていてとても面白かったです。介護従事者としての視点から観て、主人公のはるこのまっすぐな姿勢はたった一年半くらいの介護歴の僕にも初心を思い出させてくれました。

 

老人Z HDマスター版 [DVD]

老人Z HDマスター版 [DVD]

 

 介護ロボット、この映画だと全てロボットが行う、全自動の介護装置として登場していて、知性を持ち始めたロボットが動き出して…ってのがあらすじになってきます。だいぶ誇張されてますが、それでも介護の世界にロボットを、というのは一つの将来の方向性として誰もが考える事です。

 

なんて思いながらちょっと調べてみたら、なんと昨日ですね、介護ロボットの企画販売を行う会社が設立されてました。

 


異業種連携による介護事業者初の介護ロボット合弁会社を設立|けあNews by けあとも

 

もちろん、こちらだけじゃなく様々な会社が介護ロボット開発を進めているようで。僕は聞いた事があったくらいで恥ずかしながらほとんど知りませんでした。

 


介護ロボットポータルサイト | Robotic Devices for Nursing Care Project

 

ここが分かりやすくまとめてますね。トップから引用すると、

介護従事者の負担軽減の観点から、介護現場においてロボット技術の活用が強く期待されています。その一方で、こうした先進的技術を利用した介護機器の分野は、市場性・安全性・実用性の問題から開発・製品化がなかなか進んでいません。

これらの障害を克服するため、経済産業省は、

  • 現場のニーズを踏まえて重点分野を特定(ニーズ指向)
  • ステージゲート方式で使い易さ向上とコスト低減を加速(安価に)
  • 現場に導入するための公的支援・制度面の手当て(大量に)

をコンセプトとし、平成25年度より、下記事業内容からなる「ロボット介護機器開発・導入促進事業」を実施しています。

既に、経済産業省厚生労働省「ロボット技術の介護利用における重点分野(平成26年2月改訂)」を公表しており、本事業ではこの重点分野のロボット介護機器の開発・導入の支援を行うことにより、要介護者の自立促進や介護従事者の負担軽減を実現し、ロボット介護機器の新たな市場の創出を目指しています。

 という事で、経産省厚労省が動き、介護保険の適用も含めた大きな流れが生まれているようです。

 

 

介助だとか自立支援といったものだけでなく、例えば


パロ|ロボット事業|法人のお客さま(生活環境ソリューション)|大和ハウス工業

 

こんなセラピー型のロボット、ってのもあったりします。これは、わりとすぐにでも欲しい(笑)

 

 

市場規模が8年で200倍になった、なんて記述も見られたりして、これから確実に拡大していくであろう介護ロボットの市場ですが、どんなに技術が進化してもお金の問題からは切り離せないだろーなー、ってのが今のところの感想です。

 


介護ロボット 課題|普及を目指す介護ロボット 高齢化社会日本が誇る有望な技術|特集|HH News & Reports|ハミングヘッズ

 

ここでも言われてますけど、1台2000万円なんて言われたら誰も買わないですよ。レンタルで普及させる、と書かれていて、実際それが現状では一番妥当なのかも。

記事によっては、介護従事者減少への対策として、なんて書き方をしているところもあって、ちょっと違うよなーと思ったりもするわけです。

 

低価格化は必須ですよ。必須なんですが、そのために割かれる予算が今従事している人の待遇に関わってくるようだと意味がないです。もちろん、そんな事は百も承知だとは思うんですが、どこまでいっても介護は人がいなければ成立しない業種ですから、どこまで進歩してもロボットは介助者の補助までしかなれないはずです。人が少なくなったからロボットで少しでも楽に…なんて言われるんなら給料ちょっと上げてくれ、とか言いたくなる(笑)

 

先に挙げたサイトにあるような開発を行う会社一つ一つがどんな会社かまでは見れてないんですが、大手以上に、インディペンデントな会社が面白いものを作ってくれるのとか見てみたいですねー。これからの分野ですし、補助なども申請して通れば出るようなので、ここを足がかりとして有名になる人たちが出てきたらいいなーなんて思います。

 

介護ロボット、注目ですね。