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介護士こじらせ系

Bandcampとユマニチュードが気になる介護職の雑記です。

資格至上主義者を倒す為には資格を取るしかない

先日上司と話をしていて改めて思ったのは、介護業界における資格至上主義的な考え方は、それを唱える人、あるいはそういった考えをもつ人にとっては自分の業界におけるアイデンティティーの拠り所なんだな、という事です。

 

例えばサービス体制強化加算のような、介護福祉士の人数割合によって点数が得られるもののように、事務処理の面においての資格要件は重要ですが、一度現場に出てしまえば介護福祉士だろうが無資格者だろうが、正社員だろうがアルバイトだろうがパートだろうが基本的にやる事は同じです。やる事が同じならば回数を重ねるなどする中で技術を高める事が重要だし、その結果によって出来る事が多い人の方が評価されてしかるべきだと思います。だから、積極的に動いてスキルを磨いた人の方が、例え資格がなかったとしても有資格者より評価される事は確実にあるはずです。

 

でも不思議な事に、この業界ではそうではなくて、結果的に資格にばかりこだわる人が少なからずいるのも事実です。何でなんでしょうね。

 

 

例えばどんなに現場で利用者の評判も良く、作業もスムーズにこなし、周囲へのスタッフへの気遣いが出来ていて尚且つ事務作業なんかも上手くこなしていても、「あの人は福祉士じゃないから」と一言で切り捨ててしまえる人。例えば爪切り、点眼など、どんなに気をつけていても不可抗力的にちょっとしたミス(ゴミが目に入って痛む、少し深爪になって出血)が起こるものに対して、なぜ福祉士がやらない!?とクレームを付ける人。どちらも資格に目線が行きすぎているが故に本来のポイントからズレてしまっていますよね。ズレてしまうから、トンチンカンで根本的な解決が出来ない対策しか見つけられないという。

 

 

 

まだ現場レベルだけならば小さな争いだな、施設の質が低い、と見る事が出来るかもしれません。上司と話していて出てきたのは外部においての会話についても同様だ、という事でした。

 

 

話の内容如何ではなく、ケアマネという資格をもっているから、という一点において暗に頭を下げろと匂わせてきた人がいるそうです。んなバカな、と思ったけれども事実だそうで。

資格にぶら下がる事でしか自分の権威を示せないのか、と情けなくなります。最高にカッコ悪い。アホか、と。

 

 

 

資格の最も重要なポイントは、資格を取る事で自分自身に良い意味でプレッシャーが掛けられるところです。例えば介護福祉士は国家資格ですから、それを名乗る以上、それに見合うようなスキルを実作業できっちり示せなければなりません。資格取得はあくまでスタートであって、これだけの事が出来る私は介護福祉士である、という実像を個人として作り上げていかなければなりません。積み上げられるスキルの幅が広がるからこそ、資格は重要だと思うのです。資格を取ってからこそ勉強していくべきだし、だからこそ目の前の現場だけに囚われているのであれば資格なんて何の意味も成しません。

 

 

 

資格にこだわる人は、資格取得がゴールになってしまっている実に気の毒な人たちなんだな、と僕は考えています。

昔うちの職場に、介護福祉士ですから、と事あるごとに言い出すわりにまるで仕事が出来兄、という人がいたようです。誰が見ても仕事が出来ず信用もなかったようで、最後は逃げるように辞めたそうです。自分の最後のアイデンティティーの拠り所が介護福祉士という資格しかなかったのでしょう。

 

 

 

上司との話の結論は、悲しいかなやはり資格を取るしかない、というものでした。どんなに正論を唱えたところで、そうした人たちに響かないのであれば意味がありません。資格にこだわる人には、資格がない人の話は何故か説得力を欠きますから。

であれば、同じ土俵に立ってぐうの音も出ないほどにねじ伏せるしかないだろう、と。あくまで我々は資格取得をスタートとして、今の悔しさを跳ね返すしかないのです。