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介護士こじらせ系

Bandcampとユマニチュードが気になる介護職の雑記です。

風船バレーって実はかなり凄い

昨日のブログでは「拘縮は恥」という言葉を書きました。うちみたいな施設ですと拘縮の恐れのある利用者は一人では当然ながらありません。今日も違う利用者の拘縮予防で介助しながら体操をしていました。しかしながらかなり抵抗されまして、その方の気分も悪くなるし意地になって変に力を入れてしまうしで効果があるのかどうかさっぱり分からなくなってしまっていました。

地道に続けていくしかないよな、なんて他のスタッフとも言い合いながらレクリエーションの時間になり、その方ではない、他の利用者が好きだという理由でなんとなく風船バレーを始めました。

 

風船バレーってかなりベタですけど、周りの設備を壊したりする危険性も、利用者が怪我などをしてしまう可能性もかなり低いので手軽な割に有用なレクリエーションだな、と思っていました。運動にはもってこいなんですよね。

 

実際始めてみるとやはり皆さんアグレッシブに動かれるわけで、座りながらではありましたが随分と派手にプレーするわけです。

件の利用者はどうだったかというと、拘縮予防であれだけ抵抗していた手をビックリするくらいスムーズに動かしてプレーするではありませんか。僕らにあれだけ抵抗して不機嫌になったのはなんなんだったんだ、とガックリきながらも、改めて風船バレーの底力を思い知らされたのでした。

 

本当に不思議なものです。自分たちの力量なのかもしれませんが、僕たちが煽りに煽って誘導してもなかなか動かそうとしない手足を、風船バレーになると両手両足を使って追いかけるのですから。手足を動かすだけでなく、風船を追いかける動体視力も試されるわけで、普段では見られない動きがバンバン見られるわけです。本当、高齢者にとって良い運動になります。勿論、サポートをしている僕たちスタッフにとっても。

 

 

僕は知らなかったのですが、風船バレーについて調べてみると、単なるデイサービスのレクリエーション程度だと思っていたのがそれどころではない、と思い知らされてまたビックリしています。

まず、風船バレーには競技団体が存在しています。もともとは障がい者でもスポーツがしたい、というニーズに応えるところからスタートしたようです。

ホーム - nihon-fusen ページ!

 

登録団体も九州がメインですが、東京と大阪にもあります。

協会が定めるルールも存在しています。

協会ルール.doc - Google ドライブ

 

1989年から発足したようで、海外の障がい者団体にも展開するなど、グローバルな活動を行っているようです。

 

 

シンプルな競技ですから、障がい者や高齢者、健常者全てが混じって行えるところが良いところですよね。個人的には協会が、オリンピック入りを目指す!と言っているのが良いなあと思っています。障がいや高齢などの垣根を一切気にせず、完全にオープンな場で争う競技になりたいというのが好感がもてます。これが本来のあるべき姿ですもんね。

 

もう一つ驚いたのが、風船バレー用の風船が作られている事です。協会のページからも購入は出来るのですが、こちらの方がビジュアルにも訴えかけてきて素晴らしいです。


手作りふうせんのおはなし | ふうせんバレー | コミュニケーションスポーツ

 

千葉県は銚子の職人が手作りで風船バレー用の風船を作っているなんて聞くと、個人的には妙にテンションが上がってしまいます(笑)。だって職人の手作りですもん。

 

 

 

基本的なルールとして、チームの全員が必ず一度は触ってから相手コートに返す、というシンプルなルールで行われる競技としての風船バレーは、よくよく見てみれば社会のあるべき姿がコート上で再現されているという点で福祉に関係する人間であれば一度は観てみるべきなのかもしれません。健常者と障がい者が同じ目的のもとチーム一丸となってプレーし、その目的の為にチームメイトの至らない点を動けるメンバーが積極的にフォローする。全員が必ずプレーに関わらなければならない。そして皆んなで楽しい。

 

 

始めれば皆んなが予想以上の動きを見せる、楽しめる風船バレー。僕だけかもしれませんが、そんな入り口程度で活用するには非常に勿体ないポテンシャルがあるのだなーという発見が今日は出来ました。

 


ふうせんバレーとは - YouTube