介護のエンターテインメントは大げさな必要はない
昨日書いた記事に対してブコメをいただいてまして、その中でエンターテインメント性、という言葉が出てきていてそれについて考えていました。最近だとレクリエーションに関しての民間資格みたいなものが出来ていたりして、楽しんでもらう、という側面での介護にどうアプローチするかというのも考えられています。あるいは、これはどこの施設でもやられているでしょうが、ボランティアによる音楽やら演劇やらダンスも楽しんでもらうという事では重要なアプローチの一つです。
ただどちらにしても、その一定の時間を楽しんでもらうという事しか出来ないので少し物足りないよなーと思ったりもします。ボランティアが常に来所出来るわけでもなく、あるいはレクリエーションを一日中やっているわけでもないでしょうから。利用者には入浴やら食事やら、リハビリをする施設ならリハビリも、あるいはそうした催し物が嫌いな人にとっては自分なりに楽しむ時間があるわけです。
そういった意味では、僕は色んなイベント盛りだくさん、というのは必ずしも売りにはならないと思っています。人によっては煩わしくてしょうがないかもしれませんからね。
エンターテインメントってなんだろう、と考えると、僕は日常の何気ない会話でクスッとでも笑いが取れていればオッケーだと思います。大げさな事をやるよりも遥かに労力もお金も使いませんからね。
ちょっとした移動で介助する時に何気ない声掛けだったり、挨拶だったり。非日常的なエンターテインメント性を追求するよりも、当たり前の日常の中での小さな楽しさを積み重ねられる方が施設としては優秀なんじゃないかなと勝手に思っています。あまり目に見えない部分でもあるので、派手なイベントをする施設に比べたら遥かにアピールしにくいですけどね。
あえてそうしたモデルを挙げるのであれば、毒蝮三太夫さんですね。喋りの中に毒がありながらもその裏に愛情が感じられて良いですね。
毒蝮三太夫のミュージックプレゼント♪~「うるせぇなこのガキは!」 - YouTube
ここまでさらっとは出来ませんが、僕も相手の雰囲気を察しながら毒を吐いたりします。案外、上手くいくもんです(笑)。
大好きな山下達郎との共演も。
気張らずに小さな楽しみをたくさん積み上げていく事だって、十分僕はエンターテインメントになりうると思うし、胸を張って施設の強みだと言って良いと思うのです。