介護士こじらせ系

Bandcampとユマニチュードが気になる介護職の雑記です。

最近ハマった小林カツ代のこと

サービス提供時間中はテレビを流している事が多いのですが、お昼時になると決まってチャンネルを「きょうの料理」に変えるのは僕です。お昼を待ちながら美味しそうな料理をテレビで観て食欲を掻き立てたり、かつて主婦をやっていた大多数の女性利用者には自身の料理の話を振ってみたり。物騒なニュースが流れる事もあるテレビの中で利用者を刺激しない無難さもポイントです。最後に、僕が観たい、と思っているというのを少しだけ付け足しておきます。まじまじとは観ませんけどね。

 

先月やたらと見かけたのは小林カツ代さんの特集でした。一周忌にあたるそうで、まだまだ観たい、という声に応える形で放映していたようです。僕も名前を知っている程度ではありましたが、この特集のおかげですっかりファンになってしまいました。そんな気分でいたらこんな記事がありまして、ちょっと書こうかなと思ったんです。


「小林カツ代のお料理入門」は料理入門書界のおふくろさん。 - ネットタイガー

 

個人的にタイムリー過ぎる…。

 

 

以前にもレシピ本を買おうか悩んでいたところでしたが、この記事を読んですぐ本屋に行きました。売っていませんでしたが。あーあ、残念。探します。

 

 

投書をきっかけにテレビ番組に出たとか、料理の鉄人陳建一に肉じゃがで勝ったとか逸話はことかかないようですが、僕がぐっと心を掴まれたのはやはりきょうの料理からです。

 

いつ見ても楽しそうに料理するなーとこちらも料理したくなるような雰囲気がとても良いのですが、一番は20分で作るスピードレシピ(?)的な企画のワンシーンでした。これ、時間内に何品か作らなきゃいけないから結構バタバタする企画なんですよね。ただでさえ慌ただしく(楽しそうに)見える平野レミさんがいつにも増して騒がしかったなーなんて記憶があります。あの方はあれで見ていて楽しいんですけどね。

 

で、カツ代さんですが、確か炒め物か何かをした後に、「熱いうちにじゃないと汚れが落ちないから」と時間を争う企画で拭き掃除をしていたんですよね。テレビ的にはスタッフが掃除するだろうし、全然関係ないだろうに。

 

 

何気ない場面で人間性って出てくると思うんですよね。ついつい、自然とやってしまうような、そんなシーンを見る時にこそ人柄が分かるような気がします。

時間に追われる場面でもついつい掃除までしてしまう、そんなシーンを見せられて、この人はテレビに映っていながらもちゃんと見ている側に立っている人なんだなーと感じられて、「あっこの人は信用出来るな」と思ったんです。

 

 

息子であるケンタロウさんが同じく料理研究家になったのも分かるような気がします。多分台所にいる時のカツ代さんの一挙手一投足が楽しそうだったんだろうな、と。そしてそれは、料理が美味しいだけじゃなくて、おそらく一連の流れで行う掃除や片付けなんかも含めて。カツ代さんの料理シーンというのは、そうした家庭のお母さん像が想像出来てしまうようなところが魅力的だなーと思います。で、食べたい、というより作りたい、と思わせてしまう。

 

リアルタイムで観てみたかったな。

 

 

というわけで、さっさと冒頭の記事で紹介されていた本、買います。