介護士こじらせ系

Bandcampとユマニチュードが気になる介護職の雑記です。

加藤和彦を今更ながら引っ張り出してみる

今日は、なんだか妙に加藤和彦関連の曲が聴きたくて音源を漁っています。

 

 

親父がフォークソング全集みたいなものを購入していて、ほぼ毎日のようにそこから音楽を聴いていたので僕にとって音楽の根っこってフォークソングなんです。人生で一番最初にそらで歌えるようになった曲は童謡ではなくて、かぐや姫の「神田川」だったくらいですからね。で、小さい時に面白がってよく聴いていたのが「帰ってきたヨッパライ」でした。


帰ってきたヨッパライ フォーククルセイダーズ - YouTube

 

そこから殆ど意識する事はなかったですが気付くと知っていたのが「あの素晴しい愛をもう一度」ですね。


あの素晴らしい愛をもう一度 ザ・フォーク・クルセダーズ 2002 - YouTube

 

 

リアルタイムで追いかけられたのは本当に晩年ですが、木村カエラが加入したサディスティックミカバンドです。CD買いましたもん。


タイムマシンにおねがい Sadistic Mika Band 2007 - YouTube

 

YouTubeって便利ですよね。この頃にはYouTubeから過去の音源を漁って聴いてました。黒船なんて最高にカッコイイですもんね。イギリスに渡って、当時前座で参加していたROXY MUSICのライブで彼らを完全に食っていたとか、たまんないです。


サディスティック・ミカ・バンド - 塀までひとっとび 1974 黒船 - YouTube

 

この時代にこれだけの曲を作ってるだなんて。全く古びない、タイムレスな魅力があります。それまでのフォークソングから比べてしまうと、その音楽性の幅の広さが強く伝わってきます。

 

 

本当ちょうどこの頃、僕加藤和彦のトークイベントを見てるんですよね。渋谷の今は無きHMVでした。最初はいまいちピンとこなかったけど、途中でハッと気づいてからはびっくりし通しでした。

それからしばらくして聞かれた自殺の報道。彼の状況なんかてんで知らなかった僕は、あんなに有名なミュージシャンも悩みを抱えて自殺するんだ、なんて明後日の方向の印象がありました。

 

様々な媒体で追悼の特集が出されて、その辺りで初めて加藤和彦の全体像が朧げに見えてきたような気がします。恥ずかしい話ですが、そこまで散々音楽を聴いていながら初めて全体としての加藤和彦の魅力を実感したんですよね。

 

 

音楽の格好良さ、詩の良さもさることながら、本人のオシャレさも一つです。自宅でリラックスしている時にもネクタイを締める伊達男っぷりったら。

その辺の感性が一番反映されているのがソロのこの辺だと思います。


KAZUHIKO KATO 加藤 和彦 Today - YouTube


加藤和彦KAZUHIKO KATO's"anokoro,marie laurencinあの頃、マリー・ローランサン"(83) - YouTube

 

色っぽい、艶っぽいという言葉がこれほど似合う人もなかなかいない、とこの辺を聴くと思いますね。

 

 

加藤和彦を音楽の師匠を仰ぐ吉田拓郎をはじめとするフォーク勢にも、またいわゆるニューミュージック勢にも入り切らない独特の立ち位置ゆえに、曲の良さに比べて本人のキャリア全般への評価があまり高くないような気がしてしまってしょうがないのですが、それでも間違いなく日本の音楽を一歩も二歩も先に進めたのは間違いないはずです。

 

かっこいいなあ、とため息が出てしまうのでした。至極の名曲「あの素晴しい愛をもう一度」だけで加藤和彦を終わらせてしまうのは本当に勿体ないですよ。

 

 

今日は最近バタバタしていた仕事がひと段落してリラックス出来たので、こんな感じで記事にしてみました。