ゴールドマンサックスの介護費用負担に両手を挙げて賛同したい
クッソ寒いですね。うちの地域で雪がチラつくとは思いもしませんでしたよ。Ingressして帰って来たらキーボードすらまともに打てないくらい手が冷え込んでます。うー寒い。
さて、ゴールドマンサックスがやってくれてます。
社員家族の介護費用を負担 ゴールドマン・サックス日本法人 - Ameba News [アメーバニュース]
ちょっと前の話題ではありますが。
家族一人あたりに対して100時間分の介護費用負担、人数制限なしですか。なおかつ、ニチイのネットワークを駆使して遠距離介護にも対応とは。なかなかのものだと思います。
他の記事とかそのブコメなんかを読むとありますし、僕も感じますが、確かに100時間というのは短い。通所介護を利用していると、一月分程度にしかならない事でしょう。あるいは、朝一時間ヘルパーに来てもらって、100日分だとか。まあそれでも足りないといえば足りませんが。
もっと言うのであれば、社員が辞めなければならないくらいの状況だという事です。それはつまり付きっきりで介護をするという状況であるわけです。それを防ぐ為の対策で100時間分とは…とは思います。
でも、分かってない、とか、意味ない、なんて全く思いません。企業が社員を守る為の行動としては重要だと思います。
以前記事にしましたが、これから企業が介護離職を防ぎたいのであればもはや福利厚生の一つとして介護を何かしらの形でサポート出来る仕組みが作られるべきだと思うんですよね。
企業内に託児所の介護版を作って労働者を守れないものか。 - 介護士こじらせ系
この時の僕の意見としては、託児所の介護施設版を作れないか、というものでした。もっとも、思いつきの延長みたいなものなので揚げ足取り放題な意見なわけでしたが。またこんな記事もありました。
介護離職の増加に懸念、企業が取るべき対策 | ガジェット通信
企業が介護離職に対してこう動くといい、という記事ですが、現実的なようで現実的ではないなーといった印象です。制度があるからとか言われても結局のところ企業は具体的に動くわけではないですからね。
その点ゴールドマンサックスは分かりやすいですね。提携企業と協力して、その分の費用は100時間分もつから辞めないで!ですからね。
ナタの振るい方が大げさな分細かい部分での問題はあるとは思いますが、本当に社員を守りたいと考えるのであれば金を出すから!というのが手っ取り早くかつ効果的なんじゃないかなと思います。大手と組んでよりサポートを手厚くするあたり、ただ金を出す、にとどまっていないのもポイントです。
またある意味では事業者にとってもこのシステムはビジネスチャンスの一つになるんじゃないか、という気がします。企業と提携して要介護者がいる従業者を守る為のシステムを構築するのは囲い込みが出来るという面でも大きいのではないでしょうか。
直接介護しなくても、アドバイザー的な役割を担ったり、あるいは企業にケアマネの資格保有者をアウトソーシング的に企業に常駐させてみたり。大企業がお抱えの弁護士を抱えるようなイメージですね。
なんにしても、企業が分かりやすく金を出す、という姿勢を見せたという意味で、ゴールドマンサックスの取り組みはその後に様々なビジネスチャンスやら可能性を感じさせます。国内企業にも追付いして欲しいですし、僕たち介護業界の人間もこうした場所に食らいつく方法を考えるべきなのかもしれませんね。