男はみんなマザコンだ何が悪い
いつも楽しく読んでいるブログの最新記事が凄く共感出来たのでそこから記事にしようと思います。
マザコンとバカにされても構わない。 - Everything you've ever Dreamed
特に反抗期もなく思春期を過ごしてきたある種ヘタレ系の僕は両親の事はずっと変わらず大事です。地元を離れ、なかなか会えなくなっているからこそなおのこといちいち心配になってきます。
以前僕の祖父の癌の話を書きましたが、その祖父は母方の祖父です。仕事だから帰れない、と連絡してから、メールだけで癌だと告げられ、電話一つなかった事、大晦日に届けられた、毎年毎年染みついているといっても過言ではないほどに作っている煮物が上手く作れなかったという事が、冷静でいられない母の心境を物語るようで僕も切なくなりました。
そして、遠く離れてしまっているからこそ何も出来ない自分の無力さに絶望的にもなっているわけです。直接励ましの言葉を掛ける事も、まして悲しみや祖父の死を想像する恐怖を共有する事も出来ないのですから。
大好きな身内の死を意識してやっと、介護家族の気持ちに少し触れられた気がした。 - 介護士こじらせ系
日々人間相手に細かな変化を感じ取らなければならないような仕事をしているわけですから、年に一度程度しか会わない相手の変化はいつもいつも大きく感じます。都度髪の毛が薄くなり、その中で白髪の割合が増していく父、介護という仕事についてから一度説教をしてきたものの、何かを察したように態度が柔らかくなった母。
祖父母なんかはそんなもんじゃ済みません。いつも大きな体だとばかり思っていた祖母がいつの間にか小さく感じるようになり、それからはいつも縮んでいるように見えて仕方ありません。気持ちは一端でも目や足が衰え、一緒に飲む酒の量が減ってきた祖父は、何となく萎んできたように見えます。
そう、僕はいつだって肉親の事が頭の片隅から消えない人間です。
就活をしている時だったと思いますが、「親が死ぬような時でも優先してしまうような仕事が出来たら本望だ」という人に会った事がありますが、僕には今でも理解出来ません。
かつて大泉洋は、四国でのロケ中に祖父の死を知り、企画を中断してまで北海道に帰ったそうです。僕はそちら側の人間でいたい。
僕は祖父が心配であり、祖父を心配してか定番の煮物ですら失敗してしまうような母が心配なのです。
冒頭の記事のブコメが賛同する人ばかりで安心しました。マザコン上等。時間に自由のきく人が仕事中に実家の様子を見るくらい、全然良いですよね?
ちなみに一応、一介護職の人間からしたら、仕事の合間をぬって親の様子を見にくる息子って好感の塊ですぜー。是非ともこんな人がもっと増えて欲しいし、それが許容出来る社会であって欲しいと思うのです。