介護士こじらせ系

Bandcampとユマニチュードが気になる介護職の雑記です。

認知症予防への散歩の効果から自分を戒めて。

こんばんは。昨日に引き続いてお休み、でも雨という事で一日引きこもっておりました。まあこんな日もあっていいかな。

 

 

こんな記事を見かけたので、自戒を込めて記事を書こうと思います。


認知症予防には運動が一番!近所をぶらぶら歩くだけでも認知機能がアップする?|みんなの介護ニュース

 

うちには徘徊する傾向のある方がいらっしゃいます。家にいてもついフラッと出かけてしまうという事でご家族の方も困っているようでした。色々対応について意見が出る中で、結果的にはうちを利用されているうちはうちの施設で様々な活動を通して体を使っていただき、ご自宅ではゆっくり休んでいただく、という形に落ち着いていきました。

 

最初のうちはご本人が近くを歩きたい(曰く、近くに知り合いがいる、など何かしら理由を付けて)とおっしゃるのに合わせていましたが、違う事で気を引くなどしながら出来る限り室内で過ごしていただく、という方向にシフトしていきました。

小さな施設で、職員が一人とられるだけで影響が出る場合もあるから、というのが一つの理由でした。

 

そのうち、お話や室内での運動、歌を歌っていただくなど外出しない形での対応に楽しんでいただけているのか外へ出たい、という訴えも減っていきました。ご自宅でもすぐ休まれるという事で徘徊は減ったそうで、ご家族の負担が減らせた、という意味では成果とまではいきませんが形としてご本人の変化が出ていました。

 

 

そんな状態で先の記事を読んだわけです。うちの施設の介護が、短期的な目線で見れば徘徊が減り、ご家族の負担や不安を取り除けたという意味では一つの方向性として間違いではないのかもしれません。ですが一方で、毎回外出の欲求に応え、その方の認知機能にも良い影響を与える事が出来、結果的に長いスパンで見て認知症の進行が遅れて、認知症進行によるご家族へのより大きな負担を避ける事が出来ているとしたら。

 

そんな考え方をしていたら何が正解なのか分からなくなってきます。

 

 

介護度の認定期間は一年ないし二年で、ケアプランの見直しについても短期目標なんかは3〜6ヶ月くらいでモニタリングしたりする訳じゃないですか。高齢者それぞれでかなり個人差が出るのは承知していますが、現場の介護士はその介護における対応をどこまで先まで見通して行うべきなんでしょう。短期間でのモニタリングの結果ごとにコロコロ対応が変わって振り回されるのもあまりに場当たり的過ぎるし、かといって数年に渡っての見通しはどこまで徹底出来るものかとも思う訳ですし。

 

結局はご家族の意向次第ですが、家族がこう考えているから、とか、施設としてこうだからといった事に対してちゃんと意見出来ずに疑問を抱えたまま対応している自分がいる、という事を戒める意味での今日の記事でした。次はもうちとマシな記事書きたいと思います。