介護士こじらせ系

Bandcampとユマニチュードが気になる介護職の雑記です。

認知症の方にありのままに過ごしてもらうという事。

こんばんは。夕方急に呼び出され、隣町までちょっと飲みに行ってきました。まるで趣旨も分からないまま始まった飲み会でしたが、食事がメチャクチャ旨くて最高でした。たまにはそんな日もなきゃね、なんて思ってたら明日は先月いっぱいで退職した方の送別会。平日に飲み過ぎだっての。

 

そんなわけで簡単にブログを更新したいと思います。

 

Twitterで見たこの記事から。

ありのままでと娘の決断-87歳認知症の母、徘徊の自由で戻った笑顔 - Bloomberg

 

「徘徊タクシー」的な認知症に対しての考え方、つまり認知症の人の思った通りに、やりたい通りにやってもらうという事を実践している人のレポートですね。いやー興味深い。

 

徘徊タクシー

徘徊タクシー

 

 

ここで素晴らしいなと思うのは、認知症の家族を閉じ込めておくのではなくオープンにするという家族の判断と、オープンにした事で近隣住民や警察などが協力してその方を支えている点ですね。

 

もちろんうまくいっていない部分もたくさん書かれていて、見ず知らずの人の腕を叩いただとか、レストランで暴れる、などトラブルになるような事もあるにはあるようです。それでも周りの人々を信用して認知症の方の思ったように行動してもらい続けるのが良い。

 

認知症の方であれば大抵飲んでいるであろう、アルツハイマーの進行を遅らせるアリセプトを飲んでいない、というのも注目すべき点ですよね。記事中にあるように、

ミネソタ州メイヨークリニックによると、アリセプトは20%の患者に嘔吐(おうと)や下痢などの副作用を起こすという。副作用がアサヨさんの興奮や暴力を引き起していた可能性もあるとイリフ教授は指摘する。「認知症患者は自分の体が体験していることを理解できず、表現できない。章子さんの選択は正しくとても大胆だ」と述べた。 

 副作用として考えられる興奮や暴力がなくなったのであれば、服用が当たり前、という価値観が変わるのかな、とも思ったりします。

 

人間相手ですからね、薬や物理的に強制的に押さえつけるのではなくどこまでもその人の判断を尊重して、それを見守る姿勢を貫くというのが当たり前でありながら求められているのかもしれませんね。

アサヨさんは時々、着替えを拒んだり、服を逆さまに着たり、下着に粗相をしたり、キャンディーを食べ過ぎたり、歯を磨いたと嘘をついたりする。章子さんはほとんどアサヨさんがやりたいようにさせている。 

「先の人生がある子供でなく、残りの命は短い。そうなら清潔にすることに努めて、あとは楽しく暮らしたらいい。向こうのリズムでやって完璧にしようとしない」のが秘訣という。「ママは過去は忘れて先も心配しない、今を生きている。喧嘩(けんか)しても次の日全部忘れて可愛いらしいママになるから、私がどれだけ腹が立っても忘れることにした。だって引きずっているほうが損だから」。章子さんがたどり着いた結論だ。

 

 今日はこれくらいで。