介護士こじらせ系

Bandcampとユマニチュードが気になる介護職の雑記です。

介護をキーワードとしたクラウドファンディングがなかなか面白い。

こんにちは。昨日の職場の忘年会で飲み過ぎたせいか今日はなかなかまともな活動が出来ていません。ぐだぐだお休みなのですが今日も夜は飲み会。明日もシフトの関係上休みなのがありがたい限りです。

 

さて、最近僕がネットを見ていてよくやるのが、検索ワードに「介護 ○○」と、色々な言葉を掛け合わせて調べる事です。出来るだけ介護から遠くにありそうな言葉と掛け合わせる事で新しい発見がないかな、と調べるのがなかなか面白いんです。

 

で、今日やってみたのは「介護 クラウドファンディング」でした。思っていたより、出てきたのでここで紹介しようと思います。

 

まずはこちら。


長崎が舞台の心温まる介護喜劇「ペコロスの母に会いに行く」を日本が世界に誇る名匠森崎東監督が撮る! - クラウドファンディングのMotionGallery

 

恥ずかしながら未見なのですが、介護以外の場所でも結構話題になった映画「ペコロスの母に会いに行く」。こちらも制作費の一部をクラウドファンディングで出資を集めています。124万円あまりを集めています。

 

続いてこちら。


人工知能キャラクター「優子ちゃん」による次世代型介護サービスを普及させたい! | クラウドファンディングサイト - ShootingStar(シューティングスター)

 

現在進行形で出資を募っているのがこちらのプロジェクト。今日現在で468500円を集めており、目標の100万円を残り25日で、という状態です。概要としては、

「介護Agentってどんなシステムなの?」

人工知能キャラクターの優子ちゃんと対話をする事で安否確認や健康状態の確認を行います。
高齢者がする事は、優子ちゃんとおしゃべりをするだけ。音声認識が可能だから、難しい操作は要りません。
優子ちゃんと会話をすることで、
・高齢者のアプリ応答による安否の確認
・起床時間、就寝時間の確認とデータの長期管理
・3食摂取の有無の確認とデータの長期管理
・薬の摂取確認とデータの長期管理
これらのデータを収集し、データベース化出来ます。
ご家族やケアマネージャーさんは手持ちのスマートフォンでいつでも確認できるので、危険を早期発見出来ます。

 

 遠距離介護、なんて言葉も生まれている昨今ですから、こうしたシステムがそうした常に介護を行う事が難しい人の助けになる事でしょう。なんか、近未来的ですよね。

こちらのプロジェクトオーナーのサイトがこちら

クラウドファンディング始めました。 | Shannon Lab

 

 

続いて、こちらは終了したプロジェクトですが紹介。

Digital Art Therapy~モーションセンサーを使って、誰もがアートで自由な自己表現を!~ - Gadget Bank ガジェットバンク

「介護」「アート」「技術」の要素を組み合わせた、リハビリシステムの開発を目指します!

こちらは541000円の出資を集めています。塗り絵なんかもリハビリとしては十分効果のあるものですが、どうせやるならカッコいい物を、と考えるとこういった技術が施設に入ってくるのは面白いですよね。ここの記事の中で漫画「ヘルプマン」の一部が引用されていますが、これから遊び慣れた、よりカッコいいもの慣れした世代が介護を受ける世代となることを考えるとより取っ付きやすい物になるでしょう。

 

これまでのプロジェクト型とは少し違う形でのクラウドファンディングについてです。


日本介護ベンチャー協会 | NPO団体一覧 | ファンドレイジングサイト JustGiving(ジャストギビング)

 

こちらはサイトを通じて直接寄付をするか、寄付を募る為に第三者のチャレンジャーがチャレンジを作り、寄付を募るという形のものです。287707円が集まっています。継続的なものである分、緊急性がなかったり、あるいはプロジェクト型のようにリターンがつかない分クラウドファンディングに対してのメリットが見いだしにくいのが難しいところなのかもしれません。ただ一つ一つのチャレンジャーの方の活動は興味深いですね。

 

 

 

かなり搔い摘んで紹介しましたが、まだまだ調べて行けばプロジェクトはあるのではないでしょうか。

日本のクラウドファンディングは、例えば海外のkickstarterにおいて「ポテトサラダの調理」のようなジョークプロジェクトに多額の出資が集まったように、面白さに対して投資が積極的に行われる土壌がまだまだ醸成されていないように感じます。投資というより、寄付の側面がまだまだ強いですよね。なので、プロジェクトも震災復興支援など、社会的意義があるものが多く立ち上げられている印象があります。

介護の世界も、社会的意義の側面が強い業界であると言えますから、そういった考え方からいけば出資を募りやすい環境にあるのかもしれません。