介護士こじらせ系

Bandcampとユマニチュードが気になる介護職の雑記です。

介護のネットリテラシー

こんばんは。日中色々と書くべき事を考えるんですが、いざパソコンの前に座ると思い出せなくなるのは悲しい、と思う今日この頃です。忘れるくらいならメモでもしろって話ですね。

 

 

さて、こんなしがないブログですがコメントなどを下さる方がいて大変ありがたい限りなのですが、先日書いたものから少しだけ、広げて書いていこうかなと思います。

 

台風やらニュースやらでグチグチだがそれがいけない。 - 介護士こじらせ系

この記事のこの部分からですね。

それにしても、介護職というのはどうも低く見られてしまうのはしょうがないのでしょうかね。何ともはや。

 

 

一般的に語られる介護職の日常だったり、実態って結局のところネットで転がっているたくさんのブログだとか2chの書き込みみたいなものが根拠の大半であるという事が本当の実態として捉えてもらえない一つの原因なのかなーと思ったりします。お堅い世界からは正確な情報として見てもらえないというか。

 僕もブログを始めてからは特にそうですが、自分の勤める施設に関するネタを書く場合には書いても大丈夫なものか、ダメか、ということをかなり考えながら書き上げています。これでも一応僕個人が特定出来ないように居住地などを伏せてはいるので、その分載せるネタも少し踏み込んだような事を書く場合はありますが、まだまだ明確な線引きが出来ていないなと思う事が多いです。

少なくとも、利用者を小馬鹿にしてしまうような事や同僚を蔑むような発言だけは絶対に書いてはいけないと理解しています。というか、そんなしょうもないこと書いても何にも面白くないですし。

 

でもコメントいただいたように、時々SNSなんかでこれはダメだろ、というような書き込みを見る事はあります。いわゆるバカッターのようにすぐに注目されるわけではないのであからさまに表に出てくる訳ではないですが、それでも怖いですね。

 

個人だけならまだしも、時折介護施設のブログなどでも、これって大丈夫なのかなと思わされる記事がアップされている事があります。施設内でのイベントの様子を伝えるブログなどで利用者の顔写真が修正なしにアップされているのを見ると、ちゃんと家族などに許可取ってるのかな、とか。新規利用契約において契約書にブログ掲載の項目がある、なんてことまではしないと思いますしね。

 

閉鎖的、というキーワードが一つの原因としてあるのかな、と感じます。

 

いち介護スタッフとして働いていると、対外的な調整を行うような仕事はほとんどなく、基本的には利用者と接するのが仕事になります。一日の仕事の中で接点があるのは利用者と職場の同僚、上司、送迎があればそのご家族、です。つまり、対外的な物差しで計られる事がないという事になります。なので、ある程度社会との接点をもった経験がない限りはまるで外からどう見られているか、を気にする事なく仕事を行う事になるわけです。

 

まるっきり当たり前の事じゃないか、と思われるかと思いますが、結構馬鹿に出来ないですよ、この事は。

僕の体験からいきましょう。僕のミスで利用者を転倒させてしまった事がありました。怪我らしい怪我はなく擦り傷程度でしたが、それでも送迎のドライバーを担当していた僕は当然ご家族に謝罪を行うつもりでした。で、送迎の補助が同僚から職場のリーダーに変わったのですが、上長からその補助者変更の理由について細かく説明がありました。おそらく普通の感覚であればミスの謝罪に上司が同行するのは当たり前だと思いますし、僕もそう感じていたので、わざわざ当たり前の変更に細かな理由を説明されてビックリしました。

介護スタッフって毎回ここまで説明されなきゃならないのか、と面食らった経験でした。

 

たった一つの、僕の経験でしかないですが、介護スタッフの社会性についての認識ってこんなものなのかもしれません。

 

もちろん全員とは口が裂けても言えません。言えませんが、それでもここまでの説明が必要なくらいの一部の人たちが外からの視線を気にせずSNSなんかで写真などをアップする結果がバカッター的なものになるのかもしれません。そしてその先に、当人が愚痴ているより最悪な結末と業界全体の評価の低下が待っているのでしょう。

 

似たような閉鎖性をもつ業界として挙げられるのが教育の世界でしょうか。学校の先生なんかも時々口が塞がらないような理由で馬鹿馬鹿しい事件を起こす事がありますし、それによって教師全体の世間の目が冷たくなったりしますもんね。

ただ教育の世界が違うのは、採用が公務員としてだからこそでしょうが、県によっては社会人経験を重視する場所もあります。それによって感覚的なバランスを取りたいという意図があるのでしょう。重要な考え方だと思います。

 

介護の世界も、社会性はもちろんですが、ネットリテラシーについてはもっと広く認識されるべきですよね。ちょっと調べると介護施設の書くブログについてのコンサル、なんてのもいたりしてまだまだ全体の底上げが出来ないなーという印象があります。業界全体の事も考えてそういう「当たり前」の基準みたいなものって出来ないもんでしょうか。それか、あるんなら知りたいです。教えていただけると僕の無知が一つ解消されて嬉しいです。

 

 

 

 

 

ちなみに、某介護系のポータルサイトにたどり着くまでの検索元のトップがまさかの中華サイト、hao123だったというこれまたぽかーんの話などはややこしくなるのでやめます。多分、ネットに弱い人は結構多いんだよね。