「不死身のタイマーズ」は一度だけ聴いた。
こんばんは。今日は何を書こうか、なんてぼやーっと考えながら色々と記事を漁っていたら見つけたのがこちら。
思わず「うおおおおおおおおおおタイマーズじゃん!!」とテンション上がりまくったので今日は介護ネタはやめさせてもらって、僕も偉大なるタイマーズについてちょっと書こうと思います。
某アーティストの富士急ハイランドでのライブに乱入してライブをしたところからバンド活動をスタートさせたタイマーズは忌野清志郎ことゼリーを中心とした4人組のバンドです。
…なんて、紹介文書いてもしょうがないので、その辺はwikipedia(タイマーズ - Wikipedia)に任せて、僕のタイマーズの記憶について書いていこうと思います。
僕がタイマーズを知ったきっかけは今思い出しても出てこないのですが、それでも一度聴いてガツンとやられたという感覚は残っています。もうYouTubeが存在してたので、そこからはもう漁りまくりですよ。当時一番やられたのは何と言ってもこれ。
タイマーズのテーマ FM東京 デイドリーム・ビリーバー - YouTube
FM東京の衝撃は今見返しても変わらないですね。そこからのデイドリーム・ビリーバーへの変わり様といったら。それまでの刺々しさが一瞬で消えてしまうこの感じが、表現の幅の広さを感じさせます。
こりゃCD買うしかねぇ!と息巻いていざ買ってみると「あれっ」と僕は肩すかしを食らう事になります。
- アーティスト: THE TIMERS,ZERRY,TOMMY BOYCE,MICK JAGGER,TOPPI,BOBBY HART
- 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
- 発売日: 2006/01/25
- メディア: CD
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なんと言うか、求めていた刺々しさがちょっと足りない感じがしちゃったんですよね。先に紹介した記事にあった「宗教ロック」くらい。よくよく曲目を見直してみると、僕が気に入った曲はほとんどが「不死身のタイマーズ」に収録されていたものばかりだったんです。
あこがれの北朝鮮もトルエンもトカレフもイツミさんもみんなここに入っていました。ちょっとがっくし。だって、廃盤ですもんね。
THE TIMERS _ トカレフ(精神異常者) - Dailymotion動画
その時分かったのは、僕が買った「復活 ザ・タイマーズ」と「不死身のタイマーズ」は元々同じライブの音源で、メジャーで発売出来る曲をまとめたのが前者で、それ以外の曲をインディーズで発売した、という事でした。毒々しさ満載の「不死身のタイマーズ」から牙を抜いた結果が「復活 ザ・タイマーズ」といったところです。まあ曲目や歌詞を見れば一目瞭然で、廃盤になって以降、再発にならないのは分かると言えば分かります。
それならYouTubeで好きなのだけ聴けばいいんじゃね?となるかもしれません。でも、そうじゃないんですよ。これはアルバムで聴かなきゃダメなんですよ。
一度だけ、「不死身のタイマーズ」を通して聴いた事があります。レコードでした。レコードは、今Amazonでも注文停止になってるくらいなのでそれなりに希少なんだと思います。無理言ってでも買い取れば良かったかも。
一曲一曲が尖っているのはもちろんのこと、編集されたライブ盤とはいえ、曲間に挟んでくるお経のようなSE(本人たちの演奏?歌?)が危ない雰囲気を増長させるんです。これは確か「復活 ザ・タイマーズ」にはなかったはず。(内容自体はタイマくれー的なものだったと思いますが…)単に危ない雰囲気ってだけじゃなく、一曲一曲の歌詞の過激さから更ににじみ出てくるような憤りの感情が再現されているようにすら感じられます。
だからでしょうか、アルバム全体で聴くと、一曲一曲の平面的な攻撃性が立体的なものとして迫ってくるんです。あれは凄いもんでした。
今となってはわずかなアルバム所持者にしか確かめ様がないし、昔の話を美化して語る親父臭さがそろそろ限界になるのでやめておきますが、とにかくなんとか再発されないものか、と願い続けているのです。重ね重ね、無理だとは承知していますが。
唯一無二であり、おそらくある程度目立ったシーンにフォロワーが出てくる事はないだろうという意味で、タイマーズは古びる事のない存在のまま残っていくはずです。いや、残さなきゃいけないです。
THE TIMERS -- サリン -- - YouTube
数年後登場した彼らも最高です。
忌野清志郎もといゼリーのように、徹底的に純粋になる事とそれを恐れず表現するってことは誰もが憧れるけど難しい事ですよね。あー明日も頑張ろ。