介護士こじらせ系

Bandcampとユマニチュードが気になる介護職の雑記です。

シェア金沢が気になる行きたい住みたい働いてみたい。

こんばんは。デイサービスって、結構そういう施設はあると思うんですが、テレビが流されてますよね。うちはどの施設でも流されてます。なかなかテレビを流すのはいいと思います。先日近所がテレビに映った時は利用者と一緒に盛り上がったり、地元の高校の出場した甲子園の試合を観たり。ただ、僕のいる施設なんかは特に、認知症がすすんだ方が多いので、どんなチャンネルに設定するかも気をつかうポイントの一つだったりします。テレビの内容が自分の中に取り込まれて、まるで自分の事のように語りだす利用者がいるんですよ。悪いニュースなんて本当無理です。ちょっと注意を怠ると大変です。家族が殺された、とか物騒な事を言い出すわけですから。

 

ってことで、仕事中でもテレビの内容はある程度チェックしてます。ニュース番組だとか、情報バラエティでもニュースコーナーになったらすぐ切り替えなきゃいけませんから。そんな訳で、日中やってるテレビ番組に無駄に詳しくなったりするんです。

 

 

今日も朝からテレビ、観てました。最近はいっぷくが多いですね。そんなにまじまじとは観ないんですが、今日はくいついてしまいました。デイサービスって単語が目に入ったからですね。

 

 

「シェア金沢」の特集でした。

Share金沢[シェア金沢]

 

いやー、こういうところで働いてみたいですねー。

 


【地域活性化】「シェア金沢」 高齢者の就労まで見据えた“街”づくり|Concept Editor ねんじ!の企画のネタ

 

これは去年9月、建設段階で書かれた記事で、事業主である社会福祉法人佛子園の理事長ですとか、設計者のコメントなんかも書かれています。

 

北國新聞ホームページ - ホッとニュース

 

これがその少し後の新聞記事です。

 

 

ぱっと探してみて、今住んでいる人、働いている人のブログなんかが見つからなかったのが残念でした。あるのかな?

 

 

個人的に印象的な言葉として出てくるのが「ごちゃまぜ」という言葉です。

シェア金沢の設計者である五井建築設計研究所(金沢市)の西川英治代表は、シェア金沢のプランについて、「ごちゃまぜの世界をつくろうと、雄谷理事長と話し合った」と言う。

「ごちゃまぜ」という言葉には、2つの意味が込められている。1つは様々な機能を持つ施設を設けて、多くの人々が集まる街にすること。もう1つは、画一的な地割りや建物ではない街にすることだ。

多くの人が集まるための仕掛けが、一般向け賃貸住宅や店舗の併設だ。シェア金沢は、高齢者と障害者のための福祉施設であるが、そうではない人が住み、活動する施設がある。

 

リハビリとか社会性を取り戻すという一面からしてみると、介護の世界は整然としすぎているように僕は思ってます。例えばデイサービス利用者が散歩をする際に缶ジュース一つ買うのにも色々な面に気を配らなければならない、なんてのは、ちょっと過剰な管理だと思えます。実際聞くんですよね、こういう話。うちのように認知がすすんだ人ならとにかく、家にいるとボケちゃうから、なんて理由でデイサービスなどを利用する高齢者からしたら馬鹿にされているとすら感じますよね。

 

その点このシェア金沢は素晴らしいなと思うんです。

 

(比較対象としてデイサービスを出したのはちょっとずれてるかもしれませんが。)

 

いいなと思う点を挙げると、

 

1.わざわざ訪れたい、と思えるほどの飲食店などの施設を揃えている。

2.児童施設の併設

3.大学生の受け入れを始めとする、多世代の交流環境

4.高齢者が自分のスキル、「昔取った杵柄」を発揮でき、なおかつ商売に出来る

 

ざっとこんなところでしょうか。

 

1については、そこから本気度が感じられるからです。擬似的に街などを模した設備を作ったとしても、明らかに人生の先輩である高齢者からしたらバレバレだと思うんですよ。うちの利用者でもそうです。認知が進んでいても、おやつの旨い不味いははっきりしていて、安いなーと思えるようなものは食べません。逆にある程度の値段のものであれば、普段食べない種類のものでもパクパク食べちゃいます。

本当に良いものであれば、そこに感動だとか、新しい発見といった刺激が見いだせるはずなんです。高齢者であっても。見透かされた、学芸会のような施設だと、気を使って喜ぶ「フリ」になっちゃいますからね。そうした意味での本気度を感じます。

 

2と3については、監視する、されるという形が自然と形成されるのが重要です。高齢者が小さな子供を見守る、ボランティアをする学生が高齢者と接する中で顔見知りになるとかですね。

 

思い出すのは、これもテレビからですが沖縄の高齢者に同行した特集です。その高齢者は朝ご近所さんを道に立って見送りして、自分の畑でひたすら草むしりをして、その野菜で昔からの友人とご飯を作って…といった内容だったと記憶してます。農作業で体を動かす事も健康の秘訣に間違いないでしょうが、それ以上に見送りという役割をもつこと、友人などと付き合う事といった他者との繋がりが大事だとその番組を観てつくづく感じました。

 

シェア金沢に住む高齢者はきっとそうした環境に自然と身を置けるのだろうな、と思うんですね。特に、清掃ボランティアという形で学生がシェア金沢内を出歩くのがいい。あの人はここによくいる、とか、よく見かける、というようないい意味での村社会を構築出来るように思えました。だから、普段と様子がおかしい、とか、ちょっと見かけない、なんていう相互の関係性が出来やすい。

 

先に例で挙げたデイサービスの散歩での一場面と決定的に違うのは、規則などの縛りとして管理するか、自然に出来た関係性の中で管理するか、というところですね。いやもちろん、サ付住宅として様々な体制はある、というのは大前提ですが。

 

4も近いですね。ごっこ遊びのような形だけの社会性にならない。外部からの訪問客もいるわけですからね。お情けで買ってあげる、なんて場面は起きにくいと思います。

 

とまあこんなことをテレビ観て思ったわけです。しばらく見入ってしまってました。他のスタッフ、利用者、すんません。

 

とにかく、すげー気になる存在です、シェア金沢。

 

 

 

 

藤井隆のレーベル立ち上げと第一弾の曲、昨日の深夜から観てずっと気になってます。格好良さとコミカルさがいい具合に融合しててすげー好きなんですが、これ今田耕司のカバーなのね。知らなかった。まだまだ知らない事多過ぎる。てかtofubeatsの「水星」の元も今田耕司なのかよ。それもビックリ。

 


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