介護士こじらせ系

Bandcampとユマニチュードが気になる介護職の雑記です。

禅とユマニチュードと僕と

こんばんは。今日は大好きな雑誌「Spectator」を買ってきて読み始めたところです。今回の特集は「禅」。毎回毎回隅から隅まで読むのはこの雑誌くらいで、今回もまだまだ読み切れてませんが、一旦中断してブログ書いてます。決してメジャーな雑誌ではないですが、読んだ事ない方、ぜひバックナンバーも含めて探してみてください。

 

 

スペクテイター〈31号〉 禅

スペクテイター〈31号〉 禅

 

 

さて、そんな「禅」ですが、まだ途中ですが気になった点として挙げたいのが「初心の心」。確か、かのスティーブ・ジョブズもこの「初心の心」を素晴らしい概念だとして取り上げていたと思います。

まだまだ短いですが、自分が介護業界に入ってから今までの自分の仕事っぷりをちょっと振り返ってみました。つまり、自分にとっての「初心の心」とは何だったのかと。

 

こじらせ系として自惚れて言えば、一貫して意識している、これこそ正しい!と言うものがあります。特にコミュニケーションの分野についてそうなのですが、介護の時ほど介護を意識しない、これに尽きます。要介護者としてではなく、通常の対人関係と同じように、普通に話しかけるということ、目上の人という事を念頭に置きつつフランクに話しかけるということ、目を見て話すということ、などです。実際文字にしてみるとすげーあっさりしてるなーとは思いますが。

 

いや実際のところ、先進的な考えをもってる施設なんかはおそらく大丈夫なんだろうとは思うんですけど(井の中の蛙な僕は他を知らないので、その辺知りたいんですが)、どうしても日々のルーティーンに追われてしまうとどうしても口調が強くなってしまったり、効率を求めちゃったりってするはずなんですよね。これはしょうがない。てか、一般的な企業に置き換えてみれば、むしろそうじゃなきゃダメだろ、ってくらいの話でもありますし。うちのスタッフにもそういう人はいる。非難するつもりじゃないですよ、もちろん。助けられるところも多々あるわけで。

 

でも、介護を意識しないってのが介護をうまくする、って場面が結構あるのも事実だったりします。手や口が出て奇声を上げるような利用者に対してちょっと優しいトーンで普通に話しかけると、案外すんなりと言う事に従ってくれたりするんですよね。周りのスタッフは、「若いお兄ちゃんだからねー」なんて言ってたりしますが、僕からするとごく普通に、特別意識せずに話しかけているからなのに、と密かに思ってます。

 

前にいた業界が効率を突き詰めるような業界だっただけに、効率と対人での対応の使い分けは最初からかなり意識してやっています。うちに関して言えば介護現場は、効率はある程度なら自分がさっさと動けば結構求められるものですから。

 

そんな「初心の心」である意識しない介護が何となくうまくいってるなーと思っていたところで、それを理屈で裏付けてくれたのがユマニチュードでした。俺のやり方、意外と良いんじゃね!?なんて思って興味をもつ辺りが見事にこじらせ系だなーとは思いますが(笑)。とりあえず、僕のユマニチュードについての知識の現在地は、「ユマニチュード入門」を一読した程度、といったところなのでまだまだ偉そうなことは言えません。ユマニチュードについて書いているブログもまだまだ少ないですし、ネット上の記事もまだまだボリューム不足かな、というのが僕の印象です。どこか詳しい記事なんかがあれば教えていただけると非常にありがたいです。

 

そういえば今日は熊本で、ユマニチュード入門の著者であるイヴ・ジネスト氏、本田美和子氏と、これまた僕の大好きな坂口恭平氏が対談してるんだよなー。聴講出来た人、死ぬほど羨ましいです。

 

ってことで、「禅」から自分の介護の「初心の心」を振り返ってユマニチュードにたどり着いた、というお話でした。それではまた。

 

ユマニチュード入門

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徘徊タクシー

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 徘徊タクシーも必読ですよー!最後の方が実話だってのにはビックリでした。