介護士こじらせ系

Bandcampとユマニチュードが気になる介護職の雑記です。

介護

スタートラインとしての資格取得と介護福祉士試験までのあれこれ

世間は色々ありますが、我々にとっては介護福祉士の試験日が次の日曜日まで迫ってきています。不安になったり、何から手をつけていいかかえって分からなくなったり、逆に準備にあれこれ動いたりと受験される方々は様々な残り時間を過ごしているかと思います…

介護によって権利擁護が権利を制限する時

介護という仕事をしながらある時ふっと思い出した映画がプライベートライアンでした。 プライベート・ライアン [DVD] 出版社/メーカー: パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン 発売日: 2006/07/07 メディア: DVD 購入: 7人 クリック: 69回 こ…

介護の事故が人殺しにされる限りは介護離職はなくならない

よほどのサイコパスでもない限り、ほぼ全ての人は殺人犯になんかなりたくないだろうと思います。ぶっ殺す、なんてどす黒い感情が湧き上がったところで実際にそうするような人はあまりにも少数です、きっと。 介護という仕事は、忠実に仕事をこなした結果とし…

認知症と接遇マナー

介護事業所では未だにFAXでのやり取りがメインになっていると思うのですが皆さんの事業所はどうでしょうか。まあ営業FAXの多い事。うちは特にアナログな設備なのでそうしたものを制限する術もなく、ただただ紙の無駄ばかり。毎日うんざりしてしまいます。 そ…

「暗い」介護職の何が悪い

最近は外回りで外部のケアマネに会って直接話をさせてもらったり、それ以外でも電話連絡などでやりとりをする仕事が増えてきました。特に自分たちの施設の外部からの印象というのは日常の現場仕事だけでは分からない部分なので、ポジティブな事にしろネガテ…

目先の分かりやすい良さだけで施設を選んではまずいと思いますよ

通所施設を選ぶ、変えるというのは案外難しい事です。その施設がどんな性格の場所なのか、何が出来るのかという事を見極めつつ、本人にとって何が必要か、何が大事かを読み取らなければなりません。そしてそれは、今この瞬間という”点”だけを切り取ったもの…

ディテールにこそ、愛情は宿る。

いつも思っているのですが、介護について語られる時に、綺麗事や美談、あるいは情熱だとか社会貢献だとか、そうした極めて抽象的な表現が出されるのは本当に嫌いです。以前記事に取り上げた事のある介護甲子園みたいな、「暖かい心」「ご利用者様から頂く感…

要介護3が一番大変

さて、ご無沙汰でした。いきなりですが書こうと思います。 要支援、要介護の認定、あるいは基準って何なんだろう、と最近思う事が、あるいは職場において話す事がちょくちょくあるのでその辺を吐き出そうと思い、書く事にします。 そもそも要介護認定とは何…

認知症の人を点で見ない

とても気になる記事を見つけたので取り上げようと思います。 『解放老人』認知症を前向きに見つめる - HONZhonz.jp 以前もこのサイトから本を取り上げた事がありますが、これも目に止まって読みいってしまいました。「あー、分かる分かる」ってな感じです。

新制度における加算と我が施設の日常について

4月に入って、新しい介護保険制度でのサービス提供が始まりました。何か変わった?いや、何も変わりません。法律が変わってサービスが急に変わるなんて事は当たり前ですが現場レベルではあり得ません。事務処理の部分では上の方で一部訂正やらなんやらで動…

資格至上主義者を倒す為には資格を取るしかない

先日上司と話をしていて改めて思ったのは、介護業界における資格至上主義的な考え方は、それを唱える人、あるいはそういった考えをもつ人にとっては自分の業界におけるアイデンティティーの拠り所なんだな、という事です。

エイプリルフールに真面目ぶる

今日は4月1日ですから、エイプリルフールネタがネットでも氾濫していますね。皆さんいくつくらい見ました?僕は昨晩日付が変わった直後にIngressにパックマンが登場したのを皮切りに、今は無きJ's goalをもじったC's goalだとかGoogleの反転サイトくらいが…

介護に自信を

ここ数日更新サボってしまいました。言い訳ご無用ですよね。情けない。 先日、前の会社の同僚たちと久しぶりに会いました。少し僕は離れてしまっていたのですが、わざわざ訪ねてきてくれました。ありがたいものです。 今の仕事の話になって、皆んな当時の会…

要介護になる利用者を家族がどう受け入れるのか。現場はそのサポートが出来るのか。

あくまで2ちゃんねるまとめからの引用なので、真偽は一旦おいて、内容について見てみたいと思います。 友人が、献身的に実父の介護をしてくれた旦那さんと離婚したいと言う。理由を聞いてショック受けた。 : かぞくちゃんねるkazokuchannel.doorblog.jp 僕は…

100歳を迎えた受刑者を諸手を上げて賞賛出来るか

桂米朝さんが亡くなったというニュースは、興味があるとはいえ詳しいだなんてとてもじゃないけど言えやしない僕にも十分響く程に大きなニュースでした。流石に名前は知っていますからね。 生前の映像が映るたびに、なんて良い顔をされているんだろうと強く思…

利用者本位は絶対じゃないからこそ考え抜かなければならない

先日、こんな事がありました。 最近利用がパッタリと止まっていた利用者が、細かい言及は避けますが入院後の措置によってうちの施設の利用が出来なくなったそうです。うちの施設の中では比較的認知などの進行が少ない人で、利用されている時は良い表情をされ…

介護報酬の引き下げ分が利用者にそのまま請求されてしまっているとか

今週は代休の影響から正社員ではないかのようなシフトでして、今日休みだったのですが明日出勤したらまたお休みでして、どことなくペースが掴みにくい状況です。 さて、先日Twitterで見てビックリ、唖然としたTweetがありました。直接の引用は避けようと思い…

終わりのライフログ

僕は終わりが感じられたからそれに応じた行動をして、だからこそ今回結果としてあまり後悔の念を感じる事はなかったのですが、他の人はどうだったのだろう、と振り返り、考える夜です。 漠然とここが終わりかな、と感じるとそこから逆算して行動が出来ます。…

施設統合、資格統合について

介護福祉士と保育士と准看護師の資格を将来的に統一する、規制緩和で併設施設を増やしたいという厚労省の検討事項の報道がなされてしました。 人手不足で「施設の統合」検討 厚労省 NHKニュース 人手不足で「施設の統合」検討 厚労省 NHKニュース 取り上げて…

ボケ防止のカマンベールチーズ

「ワインを飲み始めてから調子が良くなったんだ」 そう語る利用者がうちの関係施設にいます。僕がそちらで勤務していた時に比べると物言いも動きもかなりはっきりしていて、どうなってるんだとこちらがただただ驚くばかりで、その理由を聞いた時に出てきたの…

介護士が評価される、とはどういう事か

介護士とはどのように評価されるべきなのだろう、と今凄く考えます。 というのはうちの施設、今月いっぱいでまた退職者が出るんですよね。介護の退職者と聞いて違和感を感じない事自体が恐ろしい事だなあとも思うんですけどね。

同じ事をただただ繰り返すのはリハビリではなく拷問だ

最大の拷問とはなんでしょう。死刑でしょうか。いや、死んでしまえば終わるという意味では終身刑のほうが、なんて。 いや、そんな話ではないんですがね。 拷問を与えるに当たって、何が一番の苦痛となるのでしょうか。こればかりは人によって様々でしょう。 …

風船バレーって実はかなり凄い

昨日のブログでは「拘縮は恥」という言葉を書きました。うちみたいな施設ですと拘縮の恐れのある利用者は一人では当然ながらありません。今日も違う利用者の拘縮予防で介助しながら体操をしていました。しかしながらかなり抵抗されまして、その方の気分も悪…

歩行介助について感じている事

歩行介助。介護職にとって、利用者に寄り添って歩く事も重要な仕事の一つです。うちの施設ですと、認知症の進んだ、介護度の重い人たちばかりが利用されるので、ただ支えて歩くという事がより大きな要素になります。というか、支え無しでまともに歩く人なん…

介護施設の”深み”か”幅”か

介護施設と一括りに語るけども、そこにいる利用者の状態は本当に様々で、例えばうちの施設のように、認知症の利用者を重点的に受け入れてきた施設であったとしても利用者の様子を一言で語るのは不可能に近いものです。それは、単に介護度で比較してもそうだ…

介護のエンターテインメントは大げさな必要はない

昨日書いた記事に対してブコメをいただいてまして、その中でエンターテインメント性、という言葉が出てきていてそれについて考えていました。最近だとレクリエーションに関しての民間資格みたいなものが出来ていたりして、楽しんでもらう、という側面での介…

後悔先に立たずだけど

先日やや感傷的な記事を書いた時の利用者が思いの外復調していて、こいつううという気分で肘をこづくかのように何度も話しかけて会話をしていた今日のお仕事でした。ツンデレかよ。 春はまだか - 介護士こじらせ系 春はまだか - 介護士こじらせ系 僕だけじゃ…

やさしい介護の害悪

先日買った現代思想、ちびちびと読んでおります。こういう文章慣れてないので読み進むのが遅くて遅くて。 ちと気になった記述があったのでそこから記事にしてみようと思います。 もう一つ気になるのは、教育や介護する人たちの数の問題もさることながら、そ…

春はまだか

経験を積んでいく中でなんとなく、この人はそろそろかな…と感じる事があります。それが分かってくる事も苦しみであり、それを簡単に裏切られる事がこの仕事の面白さ、あるいは人間の凄さだったりして介護は奥深いなあと思うのですが、いくら対面してきても察…

現代思想の最新号が認知症を取り上げていて

本屋をふらふらしていて見つけたのがこれ。 現代思想 2015年3月号 特集=認知症新時代 作者: 高見国生,東田勉,向井承子,西川勝,六車由実 出版社/メーカー: 青土社 発売日: 2015/02/27 メディア: ムック この商品を含むブログを見る 何かと出費が多くて節約し…